【動画】PCの3Dベンチ画面をAndroidタブレットに飛ばしてみた【#AMD勉強会】

RichlandSplashtopDemo_2_sh

ミドルロークラス以下なら値段・性能ともこれで十分じゃ?との認識が一部で浸透しつつある AMD の APU で遊んでみるシリーズです。
今回は、新APU「A10-6800K」(Richland)の「メモリを介さない低遅延な画面エンコード」機能を試すべく、Splashtop で「AndroidタブレットへPC画面を転送・操作」して遊んでみます。

実はこれ、直近の#AMD勉強会 のデモで、ファンタシースターオンライン2ベンチマークの画面をリアルタイムで iPad に飛ばしていたのを見て気になってたんですよねぇ。

実際試してみると、まるで Android 機が Windows 8 タブレットになった気分になります。

ちなみにAPUってなに?という方やAMD勉強会の内容についてはこちらの記事からどうぞ。

「Richland」の Splashtop は遅延が少ないらしい

AMD さんによると、APU「Richland」では表示中の画面をメモリを介さずに APU 内で直接エンコードする(!)機能があるそうで、遅いメモリを通さない分、リモートデスクトップの遅延(レイテンシー)を減らせる。という特徴があるそうです。そして、この機能は現在「Splashtop」で使える。との事でした。

RichlandSplashtopDemo_sh

本当は、日本未発売の APU「TEMASH」搭載タブレットならさらに低遅延らしく、頂いた資料では「Personal Cloud Entertainment」なんて銘打ってましたが、とりあえずパワーのあるタブレットならこれから紹介する動画程度のパフォーマンスは出るようです。

タブレット以外にも、DLNAレシーバ経由でテレビに画面を飛ばす「AMD Screen Mirror」というどっかで聞いた Wi-Di 的な機能もあるのですが、そちらは環境がないので試していません。

PC画面をタブレットに低遅延で飛ばす、と言えば、かつて、Nvidia さんが GeForce GTX 搭載のデスクトップPC + Tegra 3 搭載タブレットで Skyrim がプレイアブル。という触れ込みでやってたような。

【動画】「Splashtop2」で低遅延なリモートデスクトップ

最初は、「でもAMDの独自アプリが必要ってオチなんじゃ?」と渋い目で見ていましたが、普通にあの有名リモート操作アプリ「Splashtop2」で行けちゃって肩透かし。

というわけで、とりあえず動いている所を見てみましょう。

【AMD】「A10-6800K」PC画面をNexus10に飛ばす&操作

AMD勉強会のデモでは iPad Ratina(4th)を使っていましたが、今回は Nexus 10 を使いました。

うっかり日常使いの DualGraphics 構成(内蔵GPU+Radeon HD 6670)で撮影してしまいましたが、内蔵GPU単体でも低遅延ぶりはあまり変わりません。(フレームレートは落ちますが)

Android から Windows にリモートデスクトップ。と言うと、RDP ならチューニングしても 1280×720 あたりが実用限界という感はありますが、A10-6800K+Nexus 10+Splashtop の組み合わせだと、通常のWEB閲覧や YouTube 鑑賞程度なら 1920×1080 でも実用レベルです。

手元の Core i5(IvyBridge)なデスクトップ機と比べてそれなりに体感差があるので、APU の「メモリを介さない画面エンコード」が効いているのかもしれません。

一方で、Tegra 3 が載った Nexus 7 だと IvyBridge との差は感じにくくなるあたり、処理能力とか、Splashtop2 アプリに仕込まれているいろんなアクセラレーションなど、色々と複雑な要素がありそうな予感はします。

Androidのリモートデスクトップはキーボードがネック

これだけ動いちゃうと、Android タブレットさえあれば家中どこからでも何でもできるんじゃ?と思えてきます。

確かに、WEB 閲覧や Excel 編集、リアルタイム性が低いゲームを遊ぶなら、うっかり使い込んでしまうくらいに「使える」のですが、コードや文章を書くとなると記号部分のキーマップがめちゃくちゃで困る事があるのが最大かつ唯一のネックと言えます。

この症状は Splashtop に限らず、Android のリモートデスクトップ系アプリ全般に言える事ですが、キーボード自体を変えたり、IMEの設定やAndroid 4.1以降でキーマップを変更しても、キーボード右手の記号部分の配列がおかしいまま残る場合は結構あります。

中でも Splashtop は、タブレット側で使うキーボードの種類とキーマップを固定にしても、接続先PCによってキーマップが変わることがあるなど、悩まされることがある気がしています。ローケル判断が全自動で設定箇所がないのも厄介です。

ホスト・タブレット・IMEを英語で統一すれば回避できそうな気もしますが、それでは困る人もいるでしょうし、その環境でAndroidからリモートデスクトップして、キーマップが正しいまま日本語入力できるかは試してみないとなんとも言えません。また、海外の開発者に日本のキーボード事情を理解してもらうのもなかなか難しそうです。OSレベルでのサポートが改善された後に、可能ならアプリ側で対処して欲しい所ですが。

※Android Key Code の 0xD5~0xD9 の辺とか。あと Windows 側の 0xE5の扱いどうするの?とか面倒そうですが…

正直、あと、ここだけ!という部分なので、本当に惜しい部分で…。

でも、それくらい熱く語ってしまいたくなるくらい、本当に、あと、キーボードだけ。そこだけ動いてくれたら!という。そういう夢の広がるお話でした。これって、AMDさん全然悪くないですやん。

関連情報

※ゲーム画面の権利表示については、YouTube動画の説明ページをご確認ください。

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