ソフトバンク、iPhone以外にもFDD-LTEを開放。対応Android機発表

 

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ソフトバンクは30日、2013-14年冬春モデル発表会において、 AXGP(TDD-LTE)・FDD-LTE を両方利用できるサービス「Hybrid 4G LTE」を発表しました。

これに対応する Android 機として「AQUOS PHONE Xx 302SH」「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」「Arrows A 301F」「Disney mobile DM016SH」を合わせて発表。12月上旬より順次発売予定としています。

ソフトバンクの LTE ではこれまで、iPhone 向けを「FDD-LTE 方式」、Android 向けを「AXGP」と棲み分けしてきましたが、その垣根が取り払われる格好となります。

この発表は、ソフトバンクがこれまで iPhone にのみ使ってきた FDD-LTE を Android にも開放するものであり、iPhone を特別扱いしてきた同社の方針の変化を感じる内容となっています。

国内キャリアの中でも Android 端末の販売比率が極端に低いキャリアであるソフトバンクですが、今回発表された春冬モデルは、Android 機4機種(うち1機種はディズニー・モバイル)と非常に寂しいものです。

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「Hybrid 4G LTE」を導入した背景には、AXGP 対応の Android 機が国際的に珍しい存在と言える中、標準的な FDD-LTE 方式に対応した Android 機を同社でも扱えるようにする事で、今後の端末調達を容易にする思惑もあるかもしれません。

こういった厳しい状況ではありますが、先に買収した米スプリント社の「TDD-LTE」戦略を軌道に乗せることで調達台数が劇的に増加すれば、メーカーとの交渉力が上がるため、同社の Android ラインナップも改善される可能性があります。

また、万が一、AXGP 戦略に大きな変更が必要になった場合の保険としても、意味のある判断と言えるかもしれません。

今後のソフトバンクの AXGP 戦略と、米スプリントの動向には注視したいところです。

なお、本件の一部は、以下の記事で事前に予想していた内容となります。

※2013/10/1 文章ブラッシュアップ

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