SIMフリーだけどIMEIロック。イーモバ、GL07S向けSIMの他機種利用を制限

 

いちおうは事前の告知があったとはいえ、良く知らない人の目線だと、「なかなかエグいことをやるなぁ」と見られても仕方ない?

イーモバイルは3月12日より、同社の Android スマートフォン「STREAM X GL07S」向けのSIMを他機種で利用できないよう、ネットワーク側で制限をかけた模様です。

具体的には、3月12日から、GL07S用のSIMで接続可能な APN を「em.lite」のみに限定した、という内容。ですが、APN「em.lite」は端末固有番号「IMEI」による接続制限付きアクセスポイントであるため、実質的に他機種では使えないSIMカードとなってしまった。という流れ。

という事で、他機種にSIMカードを挿し、IMEI制限の無いAPN「em.std」で接続していた人は、契約途中にも関わらず梯子を外された格好となってしまいました。

「フフフ。SIMフリーとは言ったが、IMEI制限をかけないとは言っていない」

ドコモに慣れていると、SIMカードに紐付いた回線契約と機種の購入契約は分離されているのが当たり前(ジュニアスマホとかの話は置いておきましょうか)で、例えばドコモ以外の Google Play で購入した Nexus 5 にドコモ SIM を挿す。といった柔軟な使い方もある程度安心してできるわけですが、ソフトバンクグループの SIM ではそのような使い方に非常に危うさがあり、今回の件はそれを再認識させてくれる出来事と言えます。

それにしても、「フフフ。端末はSIMフリーとは言ったが、SIMカードにIMEI制限をかけないとは言っていない。」という感じで、なかなかに思う所のある対応と言えそうです。

なお、イーモバイルでは、Google Play 版 Nexus 5 向けのSIM単体契約をこの2月から提供しましたが、こちらも購入時の IMEI 縛りがあるため、同様に要注意と言えます。

IMEIは「端末識別番号」と呼ばれることもある15桁の番号ですが、端末の識別だけでなく、頭の8桁(TAC)でメーカー・機種の判別も可能な仕様となっています。そのため、端末メーカーと直接関係の無い通信会社が、特定メーカーの特定機種でしか使えないSIMカードを発行する事は技術的には可能となっているのです。

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