IIJ、iOS 8でMVNOのLTE接続が安定するAPNプロファイルのβ版を公開。au系MVNOでのLTE接続も可能に

 

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IIJは13日、iPhone・iPad でドコモ系 MVNO の LTE 接続が安定しない問題を改善する、新たな APN 構成プロファイルのβ版を公開しました。

併せて、これに関する解析結果についても同社のブログ「てくろぐ」にて公開しています。

具体的には、iOS 6以前から使われている「APN Payload」ではなく、現在推奨されている新ペイロード「Cellularペイロード」のみに存在する特定パラメータを追加することで、ドコモ系MVNOの LTE 接続が安定するらしい。という内容となっています。

まだ副作用などについての検証が不十分とのことなので、自己責任にはなりますが、症状に悩んでいる方は導入してみるのもアリかもしれません。

iOS 8+au系MVNOでもLTE接続が可能に?

iOS 8 以降、iPhone・iPadでは mineo や UQ mobile などの au系MVNOサービスで一切通信ができない。という症状が発生しており、ずいぶんと問題となった記憶がありますが、IIJ の今回の調査結果を受け、独自に au 系 MVNO の LTE 網に接続できる APN 構成プロファイルを公開する方が現れました。

導入の際は自己責任で、という形になります。また、不安定かもしれないとのことなので、そこも覚悟が必要でしょう。

通常は送受信される通信内容を MVNO 側で覗いても、ドコモ・au などの MNO が管理する無線区間での認証やネゴシエーションなどの詳細については伺い知ることができない。という技術的制約があるわけですが、IIJmio は MVNO という立場でありながら、そのような限界を越えて検証しようとする姿勢があり、それが今回の解析結果に繋がったと言えそうです。

通信スピードも気になりますが、MVNO SIM ではこのような問題が発生した際の対応力も非常に重要と言えますから、MVNO 選びの際の参考にされると良いかもしれません。

それにしても iOS 8 の際の mineo の問題がこんなレベルで解決してしまうとは、色々と思う所があるニュースではあります。

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