【台湾旅行】福隆の旅:海と、自転車と、駅弁と。【新北市 】

 

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9月中旬、遅めの夏休みとして台湾旅行に行ってきました。
基本は台北市を中心に食べ歩きやショッピングなど街歩きを楽しんできたのですが、3泊4日の滞在中の1日は台北を少し離れて新北市北部や基隆市へ足を延ばしてみたところ、事前の想定を超えてとても面白かったのです。
いくつかの街を回った中でも強く印象に残っている、福隆での体験をご紹介しておきます。

台北から福隆へのアクセス

福隆は台湾の北東の海岸に位置し、人気の海水浴場と美味しい駅弁で知られる町。
台北からは、台湾鉄道(略称:台鉄、TRA)でアクセスできます。
福隆駅は宜蘭線の駅になりますが、1時間に1~2本程度、台北駅から福隆方面へ直通の電車も出ていますので、乗り換えなしでアクセスできます。

私たちは特急 自強号を利用しました。
便によって所要時間は変わるようですが、このときは台北駅から70分程度で到着しました。
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なお、台鉄の特急・急行は全席指定のため、座席指定のきっぷを購入する必要があります。
今回は運よく台北駅の窓口に日本語ができる方がいたので、英語と日本語を交えてスムーズにきっぷを購入できました。
ただ、いつでも窓口で日本語が通じるとは限らないので、乗りたい電車の名前、行先、出発時間などをメモに書いて見せながら購入すると安心かと思います。

ちなみに、台北に滞在するなら必携といってもよい便利な交通系プリペイドカード「悠遊卡(EasyCard)」を使えば、台北-福隆間は座席指定のきっぷを買わずとも特急・急行に普通料金の1割引きで乗車することもできるそうです。
ただしその場合は「無座」扱いといって座席なしの立ち乗りになるため、長距離の移動だとちょっと大変かもしれないですね。
(悠遊卡を使って台鉄の特急・急行を座席指定なしで利用できる場合・できない場合には距離や区間などいろいろややこしい条件が絡むようなので、もし試してみようと思われる場合は事前に情報収集してよくご確認ください)

ちなみに私たちが乗った自強号は上の写真の古いタイプの車両でしたが、その後の移動中の他の駅ではこんな新しいタイプのものも見かけました。
こっちにも乗ってみたかったかも・・・。
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福隆の駅前はこんな感じ。
この日は平日でしかも朝早かったこともあって人影はまばらですが、お弁当屋さんやレンタサイクル店が軒を連ねています。かき氷の店や、浮輪や水着を売る店なんかも。trip_fulong_004_sh

 

福隆海水浴場

まずはビーチに向かってみます。

福隆海水浴場は、ホテル 福容大飯店の敷地内にある有料のビーチ(宿泊客は無料)のため、チケット売り場で大人100NTDを支払って中に入ります。
今回は利用しませんでしたが、入場料を払うと更衣室やシャワーは無料で使えるようです。
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ホテルの入り口からも奥に見えていた橋を渡ると・・・
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うーーーみーーー!!!
この日は少々波が高めでしたがとても天気がよかったので、絶好の海水浴日和。
水着持ってこればよかった!
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ビーチ自体はそんなに広くはないですが、きれいに整備されています。
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ところで、どうしてビーチへ向かうのに橋を渡るのか・・・?
それは、福隆海水浴場が河口に位置するから。
手前を流れる川と海との間に砂浜が挟まれているので、ビーチへ行くには橋で川を越えるようになっているんです。

海側は多少波が高かったですが、川側は流れもゆるく穏やか。
2つの水辺を一度に楽しめるのも面白い!

 

自転車を借りてサイクリング

さて、砂浜を散歩したり、パンツの裾をまくりあげて膝まで海に浸かったり(それでも急な波でボトムはうっかりびしょぬれに・・・)と砂浜も満喫したので、駅方面に戻ってきました。

さっきも見かけた、駅前のたくさんのレンタサイクル店が気になる・・・。
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というわけで、自転車をレンタルしてみました。
お店の人は日本語はもちろん英語もほとんど通じませんが、お互いカタコトのやり取りでもなんとかなりました。
レンタルするときには、保証のためIDカードをお店に預ける必要があります。(自転車を返す時にIDカードも返却されます)
預けるのは日本の運転免許証でもOKでした。

違うタイプの自転車を2台借りてみましたが、どちらもGIANT。さすが台湾。
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自転車を借りて駅のほうを振り向いてみると、行きには気づかなかったサイクリングロードの案内標識がありました。
旧草嶺トンネルサイクリングロード、レンタサイクル店のおかあさんもオススメしてくれたので向かってみます。
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駅から10分も走らないうちに、海辺から一変、一面の緑の中へ。
アップダウンの少ないゆるやかな道を風に吹かれながら走れば、気分は最高です。
気づけば、さっきビーチの波で濡れたパンツはすっかり乾いていました。
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謎の線路模様に遭遇。
線路に沿って走っていくと・・・
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旧草嶺トンネルに到着!
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昔はここを鉄道が通っていたそうです。先ほどの線路模様はそこから来てるんですね。
このトンネル自体が「旧草嶺トンネルサイクリングロード」で、全長2km以上あります。
この後の予定があったため私たちはここで折り返して福隆駅方面に戻りましたが、このままトンネルを抜けて岬をぐるっと回って海沿いに駅まで戻ってくる、全行程25kmほどの経路もあるようです。
次に来ることがあれば挑戦してみたいコースです。

 

名物 駅弁

体を動かしてお腹も空きました。
・・・いえ、台北を出る前に朝ごはんを食べすぎていて実はまだそんなにお腹が空いてはいませんが、名物のお弁当は絶対に食べると心に決めて来ていますので、ここは多少無理をしてでも!(と言いつつ二人で1個を分けました)

駅の周辺にお弁当屋さんはいくつもありますが、駅のホームでも売っているという「福隆月台便當」をチョイス。
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駅のホームではなく、お店まで行って購入しました。
テイクアウトすることも、お店で食べていくこともできます。
店頭のショーケースにはサンプルがあるので、内容が分かりやすいし欲しいものを指させるので、安心して注文できます。
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一番ベーシックな感じの福隆傳統便當は60NTD。
ごはんの上に豚肉や玉子、豆腐、腸詰、練り物、高菜、キャベツといったおかずがたっぷり載って、作りたてのほかほかです。
食べてみると、なるほど名物なのも納得の美味しさ。
日本でもこういうの売ってたらいいのに。
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お弁当を買うとスープをつけてくれました。
スープのかわいい容器にはなぜか日本語が書かれています。
「毎日要つている楽しいよ。」
意味はよく分かりませんが、そこはかとなくキュートです。
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お昼近かったので、この店で私たちが買っている間も地元の人と思しきお客さんが次々にお弁当を買いに来ていました。
周囲の別の店からも、一人で5~6個まとめて買って徒歩で帰っていく人の姿が。
福隆のお弁当、観光客向けなのかと思いきや地元でもずっと愛されているお弁当なのかもしれません。

 

一時間ちょっとの移動で、街の喧噪を離れてのんびり休日モード

台北はどこも人が多く、どのブロックにも建物が密集して立ち並び、大通りをスクーターや車がひっきりなしに行き交い、都会らしく雑然とした雰囲気です。
そんな台北の街歩きももちろんとても楽しいのですが、こうして福隆まで少し足をのばすと、驚くほどゆったりのんびりとした時間を過ごすことができました。
今回は旅程の兼ね合いで福隆での時間は半日しか割けませんでしたが、現地に行ってみたらここで丸一日、何なら福隆でも一泊してもいいぐらいだったなぁと思ってしまいました。
生涯でぜひもう一度、来てみたい場所です。

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