これで買い物上手?Amazonの価格変動履歴が分かる拡張機能「Keepa」

 

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Amazon の買い物で損をしたくない!という人なら絶対に入れておきたい拡張機能「Keepa」を紹介しておきます。

かなり昔からある拡張機能で、僕も相当前から使っているのですが、最近は、Amazon のマーケットプレイス詐欺などが話題になっていることもありますし、リテラシの1つとして紹介しておきます。

インストールはこちらから。

今回は、Chrome拡張機能を中心に紹介していきます。

世界中の Amazon の価格変動の履歴を確認できる、便利な機能拡張になります。安いときに買いたいですもんね!

インストールしたらAmazonの商品ページを見るだけ

使い方はカンタン。インストールしたら、Amazon.co.jp の商品ページを開けば、自動で過去の価格変動履歴を表示してくれます。(表示されるまで少し時間がかかる場合があります。)
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知りたい日付をタップすれば、価格が数字でも表示されて便利。

グラフを見るだけなら、以上。とってもカンタンです。

細かい使い方は?

さらに細かい使い方を説明していきましょう。

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グラフの右側の項目は、全てボタンになっています。このツールを使いこなすなら、中でも「Amazon」「新品」「中古」「参考価格」「Amazonによる配達」の5つが重要です。

「参考価格」はメーカーが公表している参考価格や希望小売価格など。

「Amazon」は、マーケットプレイス上の Amazon でない業者を含まない価格。つまり、純粋な Amazon の価格が表示されます。

「新品」は、新品価格(マーケットプレイスの全業者を含む)。

「中古」は、中古価格(マーケットプレイスの全業者を含む)。新品しか買わない場合は、「中古」はオフにしても良いですが、後述の理由で表示しておくことをオススメします。

そして最後の「Amazonによる配達」ですが、これは、マーケットプレイスで販売している Amazon ではない業者だが、商品は Amazon から発送されるパターン。つまり、商品を Amazon に預けている業者の価格になります。これがポイントで、商品が Amazon から発送される仕組みのため、少なくとも、商品が全く届かない。ということは無いと期待できる。そういう業者の価格と見ることができるわけです。

Keepaで正しい相場観を知る

まず最初に言っておくと、Keepaだけでマーケットプレイス詐欺を避けることはでません。しかし、異常なプレミアム価格で買ってしまったり、相場から大きく離れた安値で販売する詐欺業者を察知するには、相場観が役立つ。というわけで、ここでは Keepa のグラフの見方について説明しておきます。

まずはこちらの画像をご覧ください。これはどこにでもある一般的な商品です。オレンジ色に塗られていますね。この商品は、常に Amazon で販売されており、在庫がある。つまり、品薄ではない商品と判断できます。
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オレンジ色の Amazon の価格も、青色の新品価格も、一番上の茶色の参考価格(1,980円)よりも下にあるパターン。品薄じゃないから参考価格より販売価格が安い、という、良く見られるパターンです。

しかし、ここで注目して欲しいのが、オレンジ色の△の「Amazonによる配達」の価格動向です。これは、マーケットプレイス上の Amazon以外の販売者が Amazon の配送サービスを使って販売している価格ですが、青色の新品価格が、これに比べて異様に安いことが分かります。

さらに、オレンジ色の価格が全て上昇傾向なのに、青色の新品価格だけが下落傾向で、しかも、新品価格が乱高下している上に、異常に安い。こういうパターンは要注意で、調べてみると、案の定、評価がまばらな怪しい業者が安値で販売中でした。

詐欺かどうかの判断は、最終的には販売業者ごとの評価の確認が大事にはなりますが、パッと見で怪しい。と分かるパターンということで覚えておくと良いでしょう。

次に見て欲しいのがこちらのグラフです。
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こちらは、任天堂のとある超人気ゲーム機の周辺機器です。Amazon の在庫が復活してもすぐに完売してしまい、慢性的な品薄状態になっている商品になります。

ここでも注目すべきなのは、オレンジ△の「Amazonによる配達」の価格と、青色の新品価格の差です。

新品は数百円という異常な安値ですが、「Amazonによる配達」は茶色の参考価格(7,500円)よりも上。つまり、Amazonに在庫が無いからプレミアム価格が付いていることが分かります。

そんな中で新品を数百円を売っている業者。というのはかなり怪しい。しかも、新品が中古よりもめちゃくちゃ安い。少なくとも、合理的な価格形成がされていない。と判断できるわけです。(闇が深いのは、中古すらも悪質な業者が販売している可能性がある。という点ですが、中古より新品が安い。という段階でそれはおかしいと考えて良いと言えるケースはかなり多いと思います。)

 

最終的にマーケットプレイスで詐欺業者かどうかを見分けるには、「価格.com、オークファン、楽天などの他サイトでの相場も確認する」「最近の評価がたくさんあるか」「商号と住所が正しいか」を調べるしかありませんが、すくなくとも、パッと見て怪しいかどうかは、Amazon の価格だけでも推測できる要素はある。ということで、覚えておいてもよいのではないかと思います。

というか、こういうの、システムでは無理かもしれないから、人手を使ってでもなんとか排除した方がいいと思うんですけどね…。

ちなみに、今回はちゃんと紹介しませんでしたが、Keepaには、Amazon の販売価格が指定した価格になったら通知してくれる機能もあります。Amazon の商品ページの価格グラフの「商品のトラッキング」タブがその機能になりますので、興味のある方はチェックしてみてもよいかも。

ちなみに、ちゃんと調べたわけではないので感覚値ですが、Amazon プライム会員限定セールなどの一部の価格は反映されていない気がするので、その辺は押さえておいた方が良いと思われます。

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