3G混雑時やLTEをつかまない時に捗る「LTE Only」の設定(居留守の裏技も)
都心や花火・花見など、通信が混雑している所で使える「かも」しれない「LTE Only」の設定を紹介します。具体的には、3Gを強制切断してLTEだけで通信する方法です。
LTEの周波数利用効率は3G比で3倍以上(下り)と言われているので、使える所ではLTEを積極的に使おうよ。という趣旨でもあります。
場所や地域にもよりますが、800MHz 帯 Xi 対応機種の方が「使える」かもしれません。
また、LTEエリアでなかなかLTEを掴まない時にも使えるかも。
※逆にLTEをオフにして、3Gだけで通信する設定もあります。
LTE端末でLTEだけOFFにして3G運用。バッテリの持ちを良くする方法(Xiなど)
※この記事は、将来追記・更新する可能性があります。
※2020/04/14 内容は古いままですが、LTE Only の設定に使えるアプリを追記。
※2013/4/25 文章ブラッシュアップ。一部設定不可機種を追記。
「LTE Only」使用時の注意点
「LTE Only」利用時の注意点は以下のとおり。
- 現時点では電話・SPモードメールなどが一時的に使えなくなります → 後述
- バッテリーの持ちは必ずしも改善しません。むしろ悪くなる場合も多いです
- LTEが拾えない場所では、たとえ3Gエリア内でも「圏外」になります
- 電波・混雑状況によっては3Gより遅い場合もあります
なお、ここで説明している設定方法・コマンドは Android 4.x 以上を前提としています。
「LTE Only」の設定方法
設定は慣れればカンタン。
何らかの方法で「EngineerMode」または「SERVICE MODE」(後述)の画面を開き、「携帯電話情報」または「Network Selecting」画面から、優先ネットワークを「LTE only」に設定するだけです。
(※元に戻せるよう、初期値を覚えておきましょう。)
ドコモのスマホだと、初期値は「LTE/GSM/WCDMA」「LTE/WCDMA」「WCDMA preferred」あたりが多いです。
なお、SC-03D ・N-04x など一部機種では、「LTE Only」の設定が無い場合もあります。
「携帯電話情報」画面の出し方
機種にもよりますが、「携帯電話情報」「Network Selecting」画面は以下のいずれかで出せる場合が多いです。(例外もあります)
- アプリ「MTK engineering mode」を使う
- アプリ「4Gネットワークモードのみ」を使う
アプリ「LTE Setting」を使うアプリ「LTE OnOFF」を使う- アプリ「ShowServiceMode For Galaxy LTE」(情報提供者向け無料版)を使い、コマンド「4001 RadioInfo」を開く
- 「*#*#4636#*#*」にダイヤル(電話)する
LTE をなかなか掴まない場合にも有効
今回紹介した方法は、LTE エリアで LTE をなかなか掴んでくれない時にも使えます。
ちなみに、「LTE Only」の状態でも、LINE や Gmail の受信通知、Android の各種同期機能など、通知もの正常に使えるように思います。
電話やSPモードメールが使えないと不便な場合
今回の「LTE Only」設定を使うと、電話やSPモードメールは一時的に使えなくなります。
これは、執筆時点(2013年4月)では、国内キャリアがいずれも VoLTE 非対応のためです。
ちなみに、着信通知も一切通知されないため、電話をよく使う人は注意が必要です。
通話機能が必要な場合は、「LTE Only」に設定 → LTE を掴んだ事を確認 → すぐ設定を戻すことで、状況にもよりますが、とりあえず LTE を掴んだままになる場合もあります。
裏技:圏外で居留守にも使えたりする…
実は、今回紹介した「LTE Only」に設定している間は、音声通話的には「圏外・電源OFF」扱いとなるようです。
これはつまり、通話の発信側に、「おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため、かかりません。」という応答メッセージが流れる。という事です。
応用技…というか裏技の領域にはなりますが、これは、パケット通信は使いたいけど大人の事情で電話には出たくないよー。という微妙なシチュエーションの時にお便利かもしれません(苦笑
ただ、この技も、VoLTE 時代が来れば LTE だけで音声通話もできるようになるので使えなくはなりますが(苦笑)
余談
3G/LTE両対応端末は、本来なら、空いているバンドや通信方式を自動選択してくれるのですが、どーもそれが適切に動いてない!気がする場合の回避策。という趣旨で書きました。
また、セルスタンバイ時のバッテリ消費改善の常套手段である「LTE切断・LTE オフ」とよく似た発想という事で、当初は、バッテリの節約効果も期待していたのですが、こちらは1ヶ月以上運用した結果、どうやら効果を期待しない方がよさそうだ、という結論に達しました。
バッテリに関しては、電波状況や掴んでいるバンドも関係するかもなので、時間と共に結果も変わるかもしれませんね。
検索用キーワード:LTE ON