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Androidからリモートデスクトップ時、キートップと違う文字が出る場合の対策【Splashtopなど】

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今回は、Android → Windows へのリモートデスクトップ時に、Android 側キーボードのキートップと違う文字が入力されてしまう場合の対策です。

「@」「+」「:」「=」などの記号の入力がおかしい場合に使える、強引な方法です。

人によっては、「これでようやく、入力系でも実用的な Android → Windows のリモートデスクトップ環境が整う」というケースもあるかもしれません。

基本的には、Android 4.0 以上を想定しています。

※この記事は、今後、修正・更新する可能性があります。
※2013/8/23 検索用キーワード追加、Android 4.3 対応最新化。文章ブラッシュアップ。

今回の概要とか

対策する具体的な症状は、Android のリモートデスクトップ系アプリから、日本語配列キーボードが付いた Windows PC への接続時に、「@(アットマーク)」や「:(コロン)」、「+(プラス)」などの記号が、Android 側キーボードのキートップと違う文字で入力される。というモノです。

オススメのリモートデスクトップ系アプリ

汎用的な解決方法なので、リモートデスクトップ系アプリは大体何でもOKです。が、個人的には、完成度の面から、次のアプリをオススメしています。

  • SplashTop 2(非商用、ローカルのみ無料)
    → 超高速。有名。一部無料。PC側にもソフト必要。非RDP。
  • Xtralogic Remote Desktop Client(有料)
    → 高価。安定。PC側ソフト不要。RDP。高速化設定必須。
    →(※2013/8/23 現在はこちらのアプリでは今回の方法は使えなくなってしまいました。多少精度は落ちますが、現在はこんな方法で回避しています。)

Android側にUS配列キーボードを用意

今回の対策では、Android 側「US配列」とか「英語キーボード」と呼ばれるキーボードを用意します。

これは、一般的な「日本語キーボード」とは主に記号配列が違う、英語圏向けの標準的なキーボードです。

例えば「日本語配列」キーボードだと Shift + 数字の「2」は「”(ダブルクオート)」ですが、US 配列では「@」が割り当てられています。

なお、Android へは Bluetooth・USB どちら接続してもOKです。(USBの場合はUSBホストケーブルがほぼ必要)

オススメ機種は後述しますが、皆さんのご予算やこだわりで選ぶのが良いでしょう。

記号入力改善の共通設定

今回は、具体的な設定方法を3パターン紹介しますが、その全てで、Android 側に次の準備が必要です。

  1. Android 側に英語キーボード(US配列)を接続(前述通り)
  2. Android 側の「設定」→「言語と入力」→物理キーボードのキーレイアウトを「English(US) Android Keyboard」に設定(※Android 4.1 / 4.2での設定例。Android 4.0 は無し)
  3. Android 側のリモートデスクトップアプリに、キーボード言語の設定がある場合は、「English」や「U.S.」を選択(「Splashtop 2」では設定自体ない)

とにかく、設定できる所は全部「英語」にします。

※機種やリモートアプリの種類、環境によっては、上記以外にも Android の IME を「Android キーボード 英語(米国)」や「Samsung Keyboard」にする必要がある場合があります。

共通設定が終わったら、以下のいずれかの方法を選んでください。

対策1:PCのキーボードを外して再起動

ノートPCのようにキーボードが取り外せない機種だと使えない方法ですが、外せる機種ならとりあえず試すのに手軽な方法として以下があります。

  1. Windows の言語設定に「English(United States)」を追加
  2. Windows PC から「すべての」物理キーボードを外して再起動
  3. Android の Splashtop 2 から接続&ログイン

以上で、「Windows PC に日本語キーボードを接続&触るまで」は、英語キーボード配列で日本語入力ができました。(Windows 8 で確認)

再起動が気にならないならとりあえず手軽に試せる方法です。また、Windows 側のキーボードを触ると勝手に日本語配列に戻ってくれる点も便利です。

対策2:Windows 側のキーボードは日本語配列のまま、レジストリ設定で逃げる

再起動が不要な方法として、Windows のレジストリを触る手段があります。

これは、「あるキーボードをあるUSBポートに接続した時だけ」強制的に英語配列にする。というかなり強引な手法です。

運用上は、接続先USBポートを変えることで「日本語←→英語配列」を動的に切り替えたり、内蔵キーボードを外せないノートPC形では、そのキーボードを挿すと英語配列になる。という使い方になると思います。(最近の Windows は、配列が異なる複数キーボードがつながっていても、動的にキーボード配列を切り替えてくれるようです。)

※レジストリの操作は潜在的な危険を伴う作業です。自己責任でお願いします。

この手順の詳細は、次の記事を参照してください。

リモートデスクトップ接続中に英語←→日本語配列を切り替えることもできるので、手戻りが無い点も便利です。

対策3:すべてを「英語キーボード」に統一する

PC / Android 双方の物理キーボードを全て英語キーボード(US配列)に統一する方法もありますが、そういう人は多分困ってないので、この記事には辿り着かない事でしょう。

十分なパフォーマンス

気になるリモートデスクトップのパフォーマンスと実用性ですが、私の鉄板構成である、Nexus 10+リュウド アールボードLogicool M500Splashtop 2 では、宅内の Wi-Fi 越しなら「常用レベル」と断言できます。

というか、少なくとも、この構成なら、数年落ちの MacBook Air からRDPするより格段にまともに動きます。

プロトコルが違うのでそもそも比較する事自体が下賎かもしれませんが、一方で動くならなんでも良い。というのもまた事実でして、これだけでも Android タブレットを維持する意味はある気がしなくもありません。

実用面から言えば、画面サイズは本当に大事で、最低10インチ以上ないと長時間入力作業をするにはツラい気はします。また、ノートPCの方が開いてすぐに使える点も実用上の強み、とは思います。というか、そういう物理的な使い勝手の話をしたくなるくらいに「使える」というのが私の印象です。

キーボードショートカットを多用する人には、Windows キーを使ったショートカットが一部使えないのが、MS純正RDPクライアントと比較して厳しいところですが、私イチオシの「Xtralogic Remote Desktop」はを使えば、この点についてはそれなりに動くのでいいかもしれません。値段が高いのが難点ですが。

キーマップでなんとかならないのかしら

思いつきで書いてもアレですが、Android 側で適切な User-Installable Keymaps が用意されれば、英語キーボード買わなくてもいいんじゃ?的な気は若干します。

でもまぁ、Android 側でリモートデスクトップアプリが Windows へ投げているキー入力周りの詳細とかでバリエーションがあると汎用解にはならなさそうなので、そういう意味では、今回の方法は、カバレッジの広い解かなー。と。

なお、今回の方法が、Nexus 系以外も含めた全ての機種で動くかは保証できません。英語キーボードの購入も含めて自己責任でお願いします。ただ、世に一部存在する「外部キーボード入力をトラップしてアレコレしていると思われる」機種、でも Splashtop で記号が問題なく入力できるのを見るに、恐らくは、大抵の機種で使える方法なのでは?という予感はしています。

オススメの英語キーボードについて

個人的には、値は張るものの、モバイルキーボードとは思えないキータッチで知る人ぞ知る、リュウドのアールボード「RBK-2000BT3」を愛用しています。

が、すでに在庫限りの販売となっているご様子。

同系統の製品としては、Bluetooth 3.0 対応で US 配列補正機能付きの日本語配列版が発売されており、そちらなら、物理的には日本語配列のままスキャンコードだけ US 配列で吐いてくれるとの事です。

あと、サイズが大きくなるので携帯性は落ちますが、トラックポイント付き ThinkPad キーボードという手も。

 

質にこだわらなければ、安価な Windows 向け US 配列キーボードは山ほど出ているので、ご予算や、どのくらい本気で使うのか、などのご事情に合わせて各自ご用意下さい。

英語キーボードって悪くないのね。

筆者は普段「かな入力使い」なので、ローマ字入力ですらちょっと。と思っているのに英語キーボードかよー。と若干拒否反応があったのですが、いざ使ってみるとなかなか良い感じでして。使ってみると、「やっぱ PC って英語圏向けに作られてるよなー。」としみじみ感じたり。

もっとも、私が「ローマ字入力」も普通に使えるから抵抗が無かった、という部分は大いにありますが、とりあえず、「英語キーボード」アレルギーがある人でも意外と悪くない「かも」よ。という事はここに書いておきます。

あとがき

「総英語揃え」という単純な結論という事で、詳しい方々はヘソが茶を沸かす思いではありましょうが、前段のとおり、僕が普段「日本語配列&かな入力使い」という事もあり、原因の特定までにはそれなりに試行錯誤をした。というヘボ自慢だけはさせていただきます。

Android 側の設定でなんとかしようとしたのが敗因ですね。

さて、RDP、非RDPを問わず、ほとんどの Android 版リモートデスクトップ系アプリで今回の症状が出てしまう背景には、海外のアプリ開発者の日本語キーボード、及び、Windows 多言語キーレイアウトシステムに対する理解不足も少なからずある気はします。が、それ以上に、Android・Windows 間の OS レベルのキーボード周りの機能差からくるアプリ側での実装の面倒さも関係してそうなので、Google さんはこの辺どう思ってるんだろう…。とは感じる部分です。

そんな背景もあってか、何らかの解決策抜きで JP106/109キーボードの記号を、Windows 8 上の日本語IMEで全て正しく使える Android 向けリモートデスクトップ的アプリってのは、私の知る限り、執筆時点(2013年6月)では皆無だったりします。(※2013/8/23 注:この記事のキーマップではローマ字入力なら満足に動くような。)

正直、いい線まで行っているアプリもありますが、完璧ではなかったり、また、そういうアプリに限って、安定性や完成度、パフォーマンスに問題があったりと、と、実用上なかなか難しいんですよね。

 

Android タブレットのアプリ事情は徐々に改善されていますが、足らない機能は最悪、Windows につないで使えばいいや。という安心感が日本語圏でも出てくると、実用面・気持ちの面の両方で、景色が変わってくるとは思うんですけどね。

とりあえずは、Android 側で「変換」「無変換」キーとかとか、特殊なキーのサポート方針が定まってくるといいなぁ。と。

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