リモートデスクトップ接続を許可できるWindowsの一覧と接続許可の方法

 last update 2023年12月20日
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他の Windows PC をネットワーク経由で遠隔操作できる「リモートデスクトップ」。

Windows だけでなく Mac・Android・iOS からでも操作できる大変便利な機能ですが、この「リモートデスクトップ」を使える Windows のエディション一覧と、 「接続される側(ホスト側)」で必要な接続許可の設定方法を説明します。

リモートデスクトップとは

リモートデスクトップとは、RDP(Remote Desktop Protocol)を利用し、PC の画面・キーボード・マウス・スピーカーなどの入出力情報を、サーバー側とクライアント側との間でネットワーク越しに伝送する機能。

RDP の仕様は公開されているため、必ずしも Microsoft 純正のアプリを使う必要はありません。が、ここでは、RDP サーバーとして Windows の標準機能を使う前提で話しを進めていきます。

まずは、Windows 標準機能としてリモートデスクトップのホストになる Windows のエディションの一覧から説明します。

リモートデスクトップの「接続される側」(ホスト)になれる Windows 一覧

Windows 標準のリモートデスクトップ機能は、「接続する側」の制約は少ないものの、「接続される側」(ホスト)は、使える OS のエディションが限られています。

「リモートデスクトップ」の接続先(=接続される側・ホスト・サーバー)になれる Widnows のエディションの一覧は以下のとおりです。

  • Windows 11 Pro、Enterprise、Education
  • Windows 10 Pro、Enterprise、Education
  • Windows 8.1 Pro、Enterprise
  • Windows 8 Pro、Enterprise
  • Windows 7 Professional、Ultimate、Enterprise
  • Windows Vista Business、Ultimate、Enterprise
  • Windows XP Professional、Tablet PC Edition

「接続される側」になれない Windows 一覧

以下は、Windows 標準の「リモートデスクトップ」の接続先(=接続される側・ホスト・サーバー)にはなれないエディションです。

  • Windows 11 Home
  • Windows 10 Home
  • Windows 8.1(無印)
  • Windows 8(無印)
  • Windows 7 Starter、Home Basic、Home Premium
  • Windows Vista Home Basic、Home Premium
  • Windows XP Home

※これらのリストは、代表的なエディションのみに絞ったものです。

これらはあくまでも、「Windows 標準のリモートデスクトップ機能ではホストになれない」という事であって、別途 AnyDesk、Splashtop、Chrome のリモートデスクトップなどのアプリを用意すれば、そちらでのリモート接続は可能です。

ただしその場合、「操作される側」の PC にそれらのアプリをインストールする必要が出てきます。

ホスト側でリモートデスクトップを「許可」する方法

セキュリティ上の理由からか、リモートデスクトップのホスト機能は、通常、Windows の初期状態では許可されていません。

そのため、「操作される側」の PC では、あらかじめリモートデスクトップ接続を「許可」しておく必要があります。

この設定操作は OS 毎に異なるため、以下で説明します。

Windows 11 / 10 の場合

「スタート」→「設定」→「システム」→「リモートデスクトップ」を開き、「リモートデスクトップを有効にする」を「オン」に設定します。

また、その下にある「PC名」も控えておきます。(※ 接続時、この PC 名で接続します)

Windows 8 / 8.1 の場合

「Windows キー + X」→「システム」→「リモートの設定」→「このコンピュータへのリモート接続を許可する」にチェック →「OK」で許可できます。

WinRemoteDesktopHost_2_sh

その後、必要があれば右下の「ユーザーの選択」ボタンから対象ユーザーの設定も行ってください。

Windows 7 / Vista の場合

「スタート」→「コンピュータ」右クリック →「プロパティ」→「リモートの設定」→「リモートデスクトップを実行しているコンピューターからの接続を許可するこのコンピュータへのリモート接続を許可する」にチェック →「OK」で許可します。

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その後、必要があれば右下の「ユーザーの選択」ボタンから対象ユーザーの設定も行ってください。

Windows XP の場合

「スタート」→「マイコンピュータ」を右クリック →「リモート」タブ→ 「このコンピュータにユーザーがリモートで接続することを許可する」にチェックで、許可できます。

WinRemoteDesktopHost_3_sh

Android / iPad / Mac などからも使えます

Windows 以外のリモートデスクトップ(RDP)クライアント・アプリを以下に並べておきます。

なお、Mac からのリモートデスクトップ利用には個人的には「Parallels Client」がオススメ。キーボードでの日本語入力の違和感が少なく快適なので。

「Microsoft リモートデスクトップ」は、別途 VPN などネットワーク層でのリモートアクセス手段を用意することが前提にはなりますが、最近はリモートワーク業務も浸透しており、ネットワーク環境で困るケースは少なくなりました。

パーソナルクラウドという呼び方もあるようですが、実は軽めのゲームなどのリモートプレイなどにもなかなか便利な方法だったりする「リモートデスクトップ」。

Windows だけでなく、Mac や iPad、Android からも接続できるので、いろいろ試してみるとよいかもしれません。

公式情報:

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