リモートデスクトップのホストになれるWindowsの一覧と接続許可の方法

last update 2021年8月2日 10:28 
WinRemoteDesktopHost_1_sh

他の Windows PC をネットワーク経由で遠隔操作できる機能「リモートデスクトップ」。

Windows だけでなく Mac / Android / iOS デバイスからも、離れた場所にある PC を操作できる、ということで大変便利なこの機能ですが、これが使える Windows のエディションの一覧と、ホスト側、つまり 「接続される側」で必要となる設定についてまとめておきます。

リモートデスクトップとは

リモートデスクトップとは、RDP(Remote Desktop Protocol)を利用し、PC の画面・キーボード・マウス・スピーカーなどの入出力情報を、サーバー側とクライアント側との間でネットワーク越しに伝送する機能。

RDP の仕様は公開されているため、必ずしも Microsoft 純正のアプリを使う必要はありません。が、ここでは、RDP サーバーとして Windows の標準機能を使う前提で話しを進めていきます。

まずは、Windows 標準機能としてリモートデスクトップのホストになる Windows のエディションの一覧から説明します。

リモートデスクトップの「接続される側」(ホスト)になれる Windows 一覧

Windows 標準のリモートデスクトップ機能は、「接続する側」の制約は少ないものの、「接続される側」(ホスト)は、使える OS のエディションが限られています。

「リモートデスクトップ」の接続先(=接続される側・ホスト・サーバー)になれる Widnows のエディションの一覧は以下のとおりです。

  • Windows 10 Pro、Enterprise、Education
  • Windows 8.1 Pro、Enterprise
  • Windows 8 Pro、Enterprise
  • Windows 7 Professional、Ultimate、Enterprise
  • Windows Vista Business、Ultimate、Enterprise
  • Windows XP Professional、Tablet PC Edition

「接続される側」になれない Windows 一覧

以下は、Windows 標準の「リモートデスクトップ」の接続先(=接続される側・ホスト・サーバー)にはなれないエディションです。

  • Windows 10 Home
  • Windows 8.1(無印)
  • Windows 8(無印)
  • Windows 7 Starter、Home Basic、Home Premium
  • Windows Vista Home Basic、Home Premium
  • Windows XP Home

※これらのリストは、代表的なエディションのみに絞ったものです。

これらはあくまでも、「Windows 標準のリモートデスクトップ機能ではホストになれない」という事であって、別途 Splashtop、Chrome のリモートデスクトップアプリなどを用意すれば、そちらでのリモート接続は可能です。

ただしその場合、「操作される側」の PC にそれらのアプリをインストールする必要があります。

ホスト側でリモートデスクトップを「許可」する方法

セキュリティ上の理由からか、リモートデスクトップのホスト機能は、通常、Windows の初期状態では許可されていません。

そのため、「操作される側」の PC では、あらかじめリモートデスクトップ接続を「許可」しておく必要があります。

この設定操作は OS 毎に異なるため、以下で説明します。

Windows 10 の場合

「スタート」→「設定」→「システム」→「リモートデスクトップ」を開き、「リモートデスクトップを有効にする」を「オン」に設定します。

また、その下にある「この PC 名を使用してリモート デバイスから接続する」の PC 名を控えておきます。

(※ 接続時には、この PC 名で接続します。)

Windows 8 / 8.1 の場合

「Windows キー + X」→「システム」→「リモートの設定」→「このコンピュータへのリモート接続を許可する」にチェック →「OK」で許可できます。

WinRemoteDesktopHost_2_sh

その後、必要があれば「ユーザーの選択」も行います。

Windows 7 の場合

「スタート」→「コンピュータ」右クリック →「プロパティ」→「リモートの設定」→「リモートデスクトップを実行しているコンピューターからの接続を許可するこのコンピュータへのリモート接続を許可する」にチェック →「OK」で許可します。

WinRemoteDesktopHost_4

その後、必要があれば「ユーザーの選択」も行います。以下、公式情報。

http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows7/remote-desktop-connection-frequently-asked-questions

Windows Vista の場合

Windows 7 と基本的には同じです。以下、公式情報。

http://support.microsoft.com/kb/950142/ja

Windows XP の場合

「スタート」→「マイコンピュータ」を右クリック →「リモート」タブ→ 「このコンピュータにユーザーがリモートで接続することを許可する」にチェックで、許可できます。

WinRemoteDesktopHost_3_sh

公式情報は以下。

http://support.microsoft.com/kb/315328/ja

Android / iPad / Mac などからも使えます

Windows 以外のリモートデスクトップ(RDP)クライアント・アプリを以下に並べておきます。

なお、Mac 版はキーボード入力周りの仕様の親和性から、個人的には Parallels Client を使うのがオススメです。

別途、VPN などネットワーク層でのリモートアクセス手段を用意リモートワーク業務最近は、パーソナルクラウド、という言い方もあるようですが、「艦これ」などをリモートプレイするのにもなかなか便利な方法だったりする「リモートデスクトップ」。

Windows だけでなく、Mac や iPad、Android タブレットから接続する事ができますので、いろいろ試してみるとよいかもしれません。

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