コーディング不要で美しいWEBサイトを作れる「Wix.com」を使ってみた【スキル・予算不足に】

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この手のサービスが出てくる度に「デザイナー死亡?」と言われて久しいわけですが、そんな中でも「確かにコレはすごいねー」と思えちゃう感じのWEB作成&ホスティングサービス「Wix.com」を紹介しておきます。

HTML・CSS・JavaScript などのコーディング不要。で、見栄えのするホームページ、ブログ、ショッピングサイトなどを、ブラウザからペペっと作れちゃう。そんなサービスになります。

日本では聞きなれない「Wix.com」ですが、実は Nasdaq 上場企業だったりして。

機能の作り込みぶりもなかなか凄くて、「ブラウザだけでここまでできるのかよ…」という驚きもあるので、そういう意味でも触ってみると面白いと思います。

Wix.com
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アカウント登録などの使えば分かる詳細は飛ばして、いきなり中身の話から始めていきましょう。

豊富なテンプレートをベースにカスタマイズ

いきなりサイトを作る、と言ってもサイトのイメージなんてなかなか湧かないわけですが、Wix.com ではまず雛形を選んで、それをカスタマイズする形でサイトを構築できます。

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用意されているテンプレートは幅広く、例えば美容室向けサイトとか、スマホアプリ用のランディングページ、なんてのまで揃っています。

自分の用途にピッタリ合うものがなければ、最初は用途よりも、気に入ったデザインのモノを選ぶとモチベーションが上がるかもしれません。

舶来モノ。ということで、テンプレートに多少クセがある気もしなくはありませんが、画像の差し替え、レイアウト変更など大胆にカスタマイズできるので、エイヤーっ!で決めてしまっても良いかもしれません。

ブラウザからゴリゴリ作れる、HTML 5エディタが凄い

テンプレートを選ぶとこんな感じのエディタ画面が出てきます。
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この画面で各パーツをクリックするともう編集できちゃうわけです。

例えばタイトルやタイトル画像の変更、アニメーション効果の設定とか。
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画像やテキスト、ソーシャルボタン、各種ブログパーツを新たに追加することもできます。
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ネットショップに必要な「ネットショップ」パーツもあったり。
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また、画像エディタも用意されており、
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画像の回転、明るさ調整、クロップなどもブラウザ上から編集可能。
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フリー素材画像も若干ですが提供されています。
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Instagram、Flickr、Facebook、Picasa などのソーシャルネットワークの画像を引っ張ってくることも可能。
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他にも、「Wix App Market」から高度なウィジェトを配置することもでき、(※有料機能あり)
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イベントカレンダーや、ホテル向けの予約機能(ブッキング)など、自前で開発するのは面倒な機能も、手軽に追加できる。という塩梅。
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画面左上のスマホアイコンをクリックすれば、スマートフォン向けのデザインもできます。
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ブログフィード部品を追加すればブログ機能を持たせる事もできますし、
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この他にも、ページの追加、リンク、SEO対策のMETAタグ設定や、Google+ の著作情報METAタグ、などのひと通りの機能が揃っている感じです。

無料でもかなり使えるが、本気で使うならプレミアムプランを要検討

Wix.com は無料アカウントのままでもホームページの作成~公開まで可能で、広告こそ表示されるものの、かなりの機能を使うことができます。

が、Google Analytics や Favicon など、本気で使うならまず欲しいであろう機能は無料アカウントでは使えない。という「ちゃっかり仕様」なので、その場合は有料のプレミアムプランを検討する形になります。

プレミアムプランの料金・機能などは、公式サイトで確認ください。

プレミアムプランの料金自体、一般的なホスティング料金と大差ない。と言えなくもないので、「ちゃっかり仕様」も実は大した問題ではないかもしれません。

ちなみにプレミアムプランには「eコマース」「無制限」「コンボ」「ドメイン接続」の4種類があり、それぞれ料金と機能、帯域幅制限が異なります。

月額1,300円(年額払い時)で帯域幅制限無しの「無制限」プランが人気のようですが、物販系サイトで重要な「ショッピングカート」機能は「eコマース」プランのみとなっている点は注意が必要です。

ちなみに、Wix.com でいう帯域幅、とは「複数の訪問者が同時に閲覧できる総データ量」という事らしく、サイトの読み込み速度にも影響を与えるそうです。

デザイナーに発注できる「Wix Arena」も面白い

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あと、これは面白いなー、と思ったのが、プロのデザイナーに Wix ホームページのデザインを依頼できる「Wix Arena」という機能。

各デザイナーのポートフォリオが公開されているので、それを確認して、興味がある人に見積り・製作を依頼できる機能です。

オリジナルのサイトをちゃんと作ろうと思うと、ロゴとか画像素材、サイト構成といったデザイナーのセンスが欲しくなってきますので、こういう選択肢がある。というのはなかなか面白いと思います。

クラウドワークスみたいだけどその一歩先を行っているというか。クラウド会計サービスに税理士サービスが別売りで付いてくるのに近い感覚かもしれません。

まとめ

こんな時に Wix.com を使うと便利そうだなー。と、個人的に思った用途をいくつか挙げるとこんな感じ。

  • ちょっとしたイベント・特定目的用のサイトを一定以上の見栄えで手早く立ちあげる
  • リソースが限られている中小企業・SOHO向けサイトを手早く立ち上げる
  • スキル・時間不足の人が、個人サイトを手早く立ちあげる

あとは、Wix.com の HTML 5 エディタはサイトの構成変更がとにかく楽なので、サイトの変更に手間を掛けたくない用途にもいいかもしれません。

 

プレミアムプランの価格を考えると、どのくらいのアクセスに耐えられるのか、は未知数かなー。という気がするのと、あとはライバルに勝てるサイトを作る。という目的だと、そもそも生き馬の目を抜くネット上でお手軽さを追求するのが果たして正しい方策と言えるのか、という部分も正直ありそうですが。

(オーガニックトラフィック重視のサイトだと、システム面での強みをどう確保するか、という課題もありますし。なかなかすぐには評価できないところです)

とは言え、色んな用途・目的でホームページを作る機会があるでしょうから、こんな便利な道具がある。ということは覚えておくと、イザという時に役に立つとは思います。

また、前半にも書いた通り、Wix.com のエディタは「ブラウザだけでここまでできるのかよ」という意味でも感心すると思うので、そういう面でも一度触ってみると面白いと思います。各自がそれぞれ、色んな使い道を思いつくような気もします。

関連サイト:

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