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低遅延・高音質のaptX対応。お値打ちBluetoothヘッドホン「Sound PEATS Q9」レビュー

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エントリー向けながら低遅延・高音質なコデック「aptX」に対応した Bluetooth ヘッドセット「Sound PEATS Q9」をレビュー用にご提供いただいたので、使用感など正直なところを書かせていただきます。

体を動かしても外れにくいイヤーフックタイプで、メガネとの干渉も気になりにくく(個人的感想)、ドライバ性能よりもまずは圧縮伝送時の音質劣化の方が問題と言える Bluetooth ヘッドホンの実用解として、また、aptX 対応の入門機として面白い選択肢と思います。

Anker 製品のような箱に入っていました。
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フタを開けるとこんな感じ。
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内容物は本体、充電用USBケーブル、交換用イヤーチップ3サイズ×2、コードマネジメントクリップ、ワイヤークランプ、キャリーポーチ、ユーザーガイド。
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コードマネジメントクリップはこのように使うそうです。
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取扱説明書は英語ですが、よくある Bluetooth ヘッドホンとほぼ同じ操作体系なので気にならないと思います。
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本体はこんな感じ。左右が細いケーブルで繋がっているだけのシンプルな構成。操作は全て右耳部分で行います。
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ケーブルは首の後ろに回すのに十分な長さ。質感は値段相応と思っておいた方が良いでしょう。

「DC IN」と書かれたキャップを外すと充電用の micro USB 端子が現れます。ここは好みが別れるかもしれません。
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真ん中のボタンは長押しで電源 ON / OFF とペアリング。
通常押しはメディア再生・停止と、通話応答に割り当てられています。
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音量ボタン(+、-)の長押しで AVRCP の曲送り、曲戻しも可能。

内側はこんな感じ。イヤーチップは3サイズが付属し、交換可能です。
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左耳はこんな感じ。
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装着感としては、イヤーチップが完全に耳穴に収まる風ではなく、イヤーフックで耳穴前にぶら下げられる雰囲気。その状態で自然に聞こえる音質になっています。

そういう意味では完全な耳穴式に比べて、耳穴への負荷は少ないと思います。

高音質、低遅延の「aptX」コデック対応。電波の掴みも意外と悪くない

ひとくちに音楽転送用プロファイル Bluetooth「A2DP」といっても、音楽の圧縮コデックには、SBC、AAC、aptX、LDAC などが存在し、それぞれ大きく音質は異なります。

本機は、その中でも高音質なコデック「aptX」に対応しながら、この価格。という部分が売りと言えるでしょう。

ご存知のとおり、A2DP の標準コデック「SBC(SubBand Codec)」は音質の評判が非常に悪く、イヤホンのドライバー特性や性能うんぬん以前の問題として、まずは SBC 以上のコデックが載っている事が、Bluetooth ヘッドセットの音質においては非常に重要です。(※1)

また、aptX コデックは SBC や AAC に比べて低遅延、という特性もあります。完全に音ズレが解消されるわけではないものの、ゲームや映画、動画を楽しむ上では、これも重要な部分です。

本機をイヤホン単体として見た時の性能や音質、質感は、まぁ値段相応、というのが正直な印象ですが、Bluetooth ヘッドセットとして、実用上、コデックが「aptX」に対応している、という部分と、意外と電波の掴みが悪くない、という部分は、それだけで、このクラスとして十分な価値があるものと思います

 

ちなみに aptX 対応のスマートフォンですが、ざっくり言ってしまうと Android なら概ね Xperia Z1 以降、GALAXY S3 以降、GALAXY Note 2 以降の世代であれば、対応機種が多い状況です。

また、Zenfone 5 や Zenfone 2 などの SIM フリー機も対応しているので、多くの機種で使えると思って良いでしょう。

スマートフォンなどの aptX 対応状況については、aptX 公式サイトから確認することもできます。

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aptX 技術を所有する CSR 社が2015年8月に Qualcomm 傘下に入ったことで、aptX コデック自体の規格としての将来性も安心して使える状態になっていると思います。

曲戻し、曲送りは長押しながら使い勝手は良好

Android + Google Play Music で試したところ、音量ボタン長押しで使える AVRCP の曲送り、曲戻しにも大きなストレスはなく、長押し時間はほどよいチューニングです。

頑張らなくても「曲戻し」と「曲を先頭から再生する」をちゃんと使い分けられる、ほどよい長押し時間と思います。

マイク搭載で通話機能も。でもおまけ程度?

Bluetooth のステレオヘッドセットを通話に使う人はあまりいないかもしれませんが、本機は、内蔵マイクでの通話も可能となっています。

が、やはり、マイクのブームが伸びている通話向けのヘッドセットと比べると、音量や音質の面で劣るので、おまけ機能くらいに思っておいたほうがよいかもしれません。

総評

価格相応という部分ありますので、特に、筐体の出来などは過剰な期待は禁物ですが、イヤーフック式であること、aptX 対応であること、そして何より大切な電波の掴みが良好な部類に入ること、そしてこの価格。というバランスが面白い製品なのかなー。とは思ったり。

普段、安価な Bluetooth ヘッドセットは避けがちな僕ですが、なんというか、この値段でも意外と使えちゃうのね。という部分はショックだったりもします。

初めての Bluetooth ヘッドホンとして買った場合、次に買う高価な製品が装着のしやすさや電波の掴みなど、全ての面で優れているとは限らない。そんな感じのある、入門者やライトユース用途に合致した製品かな。と思います。

(※1 SBC の音質の話になると SBC-Hi / SBC-Low の違いじゃね?という異論もあるかもですが、ユーザーが任意で切替えできないため、実用上、こう言って差しつかえないでしょう。)

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