last update 2019年3月11日 17:30

SIMフリー端末を台湾で。台湾大哥大と中華電信のLTE SIMカードを使ってみた

先日、2度目の台湾旅行に行ってきましたが、現地のスマホ通信環境は大変整備されており、旅行中、ほとんど困る機会がなかったのが印象的でした。

ということで、今回は、SIMフリー端末を台湾大哥大と中華電信のプリペイドSIMで使ってきた話をまとめておきます。

桃園国際空港内のカウンターでプリペイドSIMが買える

桃園国際空港では、T1(ターミナル1)、T2(ターミナル2)とも、中華電信、台湾大哥大、亜太電信、台湾之星などの各キャリアの専用カウンターがあり、そこでプリペイドSIMを購入することができます。

先日の便はT1着でしたが、イミグレーションよりも手前に中華電信、台湾大哥大、亜太電信、台湾之星のカウンターがあったので、入国審査前にSIMカードを購入。

T2着のときは入国手続き後に購入した記憶があります。
Taiwan_mobile_sim_free_2015_15_sh

SIM売り場の場所が分からないときは、入国後なら「電信服務(Telecommunication Service)」の案内板を頼りにするか、係の方に人に聞くのが良いでしょう。

到着が混みあう時間帯には大行列になるカウンターもあります。が、会社によってはカウンターが複数ある場合もあり、無視して先に進むと空いているカウンターがあったりします。ということで、あまりに混雑している場合は別カウンターを探すのも手です。

前回訪台時の1番人気は台湾大哥大でしたが、今回はどのキャリアが人気、という感じはありませんでした。

SIMカード以外のレンタルサービスでは日本のIDカード(運転免許証など)の提示を求められるケースもありましたが、今回、前回とも、パスポートの提示だけでSIMを購入することができました。
Taiwan_mobile_sim_free_2015_17_sh

今回は、台湾大哥大(Taiwan mobile)と中華電信の2社を使いましたが、接客の良さはどちらも変わらず。対応エリアも台北近隣ではほとんど変わりませんでしたが、台湾新幹線での高速移動中は、中華電信の方が圧倒的に快適でした。このあたりの詳細は後述します。

台湾大哥大(Taiwan mobile)と中華電信(Chunghwa Telecom)のLTE対応バンド

台湾全土で見ると、LTE は Band 1 / 3 / 7 / 8 / 28 / 38 の6バンドで運用されています。通信会社ごとにその内のいくつかのバンドを利用している、という状況です。

ちなみに台湾の2大キャリア、「中華電信」と「台湾大哥大」の対応 LTE バンドは、以下表のとおり。

バンド中華電信
(Chunghwa
Telecom)
台灣大哥大
(Taiwan
mobile)
1
(2100MHz)
3
(1800MHz)
7
(2600MHz)
-
8
(900MHz)
-
28
(700MHz)
-

対応端末ですが、国内販売されている一般的なSIMフリー Android機なら、多くの機種で両キャリアとも利用できるバンドになっています。対応バンドが少ない廉価な機種でも、どちらか片方のキャリアは利用できる場合が多いでしょう。

また、ドコモ・auなどのキャリア販売の Android 機でも、SIMロック解除済みのフラッグシップモデルであれば、どちらかの片方のキャリアはある程度使えるケースが多そうです。

国内で販売されている iPhone の場合、SIMフリーかSIMロック解除済みの iPhone 7 以降なら両キャリアのバンドに対応しています。

噂では、ドコモの東名阪バンド(Band 3)しか掴めない端末でも、台湾大哥大だと割りと使える。という話もあるようですが、実機では未確認です。

余談になりますが、一部のバンドしか掴まない端末を持ち込む方のために、台湾LTE網の歴史的な経緯も少しだけお話しておきましょう。

上記2大キャリアの「バンド1」と「バンド7」は、時代的には遅れて整備された「新しいバンド」です。現地で詳細に検証したわけではないので下手なことは言えませんが、この2つのバンドしか掴まない端末だと、(2019年目前の現時点においては)サービスエリアが狭くなることは覚悟したほうがいいかもしれません。

約1200円で5日間使い放題。お値打ちな料金

台湾のLTEプリペイドSIMの料金設定は、非常にお値打ちです。

中華電信、台湾大哥大とも、価格設定はこんな感じ。

  • 3日+無料通話100NTD付き → 300NTD
  • 5日+無料通話50NTD付き → 300NTD

どちらも日本円で1,120円程度(1台湾ドル3.7円で計算)なので、日本でWi-Fiルーターを借りていく意味はあまり無さそうです。

こちらが台湾大哥大。
Taiwan_mobile_sim_free_2015_23_sh

中華電信はこちら。
Taiwan_mobile_sim_free_2015_7_sh

(※こちらの写真は古いですが、少なくとも5日以下の短期向けSIMカードについては2回の訪台で値段が変わっていませんでした。)

APN設定は簡単。APNのパスワードはなんと「無し」

台湾大哥大、中華電信ともAPN設定はほぼ同じ。APN名は「Internet」で、ユーザー名・パスワードは空、という、詳しい人なら逆に面食らうAPN設定となっています。

念のため、台湾大哥大で実際に使っていた時のAPN設定のスクショを貼っておきます。

Taiwan_mobile_sim_free_2015_26_sh

Taiwan_mobile_sim_free_2015_27_sh

中華電信の場合は、MNC(Mobile Network Code)が「92」になるだけで、その他の設定は全く同じです。

ちなみに中華電信、台湾大哥大とも、受付のお姉さんが親切だったからかSIM交換から接続確認まで全部お任せでやってもらえました。つまり、カウンターで端末を受け取ったらもう通信できちゃう状態。

SIM交換用のピンを持っていなくても何とかなったのは助かりました。

余談ですが、台湾大哥大ではお姉さんが「君のはデュアルSIM端末だから、交換前のSIMカードはもう1つのスロットに入れておくね。」と言ってくれていた事をすっかり忘れてしまって、帰国後、「交換前のSIMカードどこ行ったんやー!」と探しまくった。という注意点はあります(苦笑)。

デュアルSIM端末を使っている方は気をつけてくださいね。

ちなみにデュアルSIM端末でない場合は、台湾SIMのスリーブに日本のSIMをテープで貼り付けてくれました。(中華電信、台湾大哥大とも)

各社のサービスエリアマップ。都市部はもちろん田舎でも繋がる

気になる各社のサービスエリアマップは、以下の公式サイトから確認できます。

<台湾大哥大のサービスエリアマップ>

<中華電信のサービスエリアマップ>

もちろん全バンドの電波が拾える前提のサービスエリアマップにはなりますので、非対応バンドがある端末では狭くなると思った方がよいでしょう。

実際のエリアですが、僕の感触では都市部では LTE が繋がらないところは殆どなく、十分老街(Shifen Old Street)や侯硐(Houtong)、福隆(Fulong)、旗津(Qijin)といった結構な田舎ですら、概ね LTE 圏内という優秀さでした。

ただし、高速移動中には結構な差が出てまして、台湾新幹線で台北→高雄への移動中、確か台中付近で台湾大哥大はHSDPAですらない3Gまで落ちた記憶が。

中華電信 + iPhone の組み合わせなら高速移動中もガンガンにパケットが通った記憶がありますが、台湾大哥大+Galaxy Note 8(SIMロック解除済み)の組み合わせでは、新幹線では終始、調べ物をするのがちょいキツいレベルの通信速度の遅さでした。

3年前の旅行の際も中華電信はエリア面で優秀で、LTEがつながらなかったのはこのくらいの山奥でやっと3G(HSDPA)になった、とか、
Taiwan_mobile_sim_free_2015_30_sh

駅で言うと、新北市平渓区の大華(Dahua)まで来て、ようやく台湾大哥大が圏外。中華電信がGSMまで落ちた、という感じ。
Taiwan_mobile_sim_free_2015_31_sh

ここまで来ないとなかなか3Gや圏外のスクショが取れない。そういうレベルのサービスエリアの整備ぶりです。

(※余談ですが、日本の2Gサービスは大昔に停波・終了しているので、スマホでGSMのアンテナ表示を見たのは貴重な体験でした。)

ということで、中華電信、台湾大哥大なら、少なくとも台北近隣で繋がらないということはまずありませんし、台北から遠く離れるのであれば、やっぱりフラッグシップキャリアの中華電信は強いよね。というのが僕の感想になります。

実際に使ってみて感じたサービス品質は?

以前は差があった気がしますが、現在ではSIM売り場のカウンターの対応にも差が無くなったように感じたので、やはり、新幹線での高速移動に強かった中華電信に軍配を上げたくなります。

LTEエリアの穴も昔と違って殆ど無い状態になりましたし、通信速度も十分。常用では困ることの少ないキャリアだと感じました。

山奥でもどこでも、3G/GSMでもいいからとにかく繋がって欲しいんだぜ!端末の2G/3G対応周波数も確認済みだぜ!という方には、中華電信はかなり心強い選択肢となるでしょう。

ちなみにキャリアの選択が面倒な場合は、「どーせ安いんだから両方のSIMを買ってしまう」というのも手です。ただし、デュアルSIM端末か、SIM交換用のピンをお忘れなく。

何にせよ、スマホの対応周波数(バンド)はとても大きい問題ですので、まずはそこでキャリアを決める、というのが正攻法だと思います。

この記事への4件のコメントがあります

  1. そら says:

    3年前

    台湾大哥大ですが、花蓮では圏外になる場所がとても多く、使い物にならないですよ。
    やはり、中華電信が一番エリアが広いです。

  2. Jing Danja says:

    2年前

    今週、2016年3月末に台北市を訪問し、現地で中華電信のプリペイドSIMを購入しました。松山空港のサービスカウンターではなく、市内(中山北路)の店頭で買ってのですが、パスポートのほかに、もう一つ写真付きの身分証明書を求められて、大慌てでした。失くすと嫌だから運転免許証や住基カードなど、全部自宅に置いて来たのでした。幸い同行の妻が免許証を持っていたので、彼女の名義で購入できました。もしかしたら、空港と市内で運用が違うのかもしれませんが、ツアーで空港での時間の取れない方など、ご注意ください。

  3. リー太 says:

    2年前

    こんばんは^^
    7月30日~6泊で台北&九分に旅行に行く際、
    参考にさせていただきました!
    とても助かりました^^
    オススメの台湾大哥大にしましたが、
    何の問題も無くサクサク使えて快適でした!
    ステキな情報をどうもありがとうございました。

  4. [桃園空港] 両替・プリペイドsim・iTaiwan 台湾旅行初心者がまずやっておきたい3つのこと。 | ウミウシ飯 says:

    2年前

    […] ▼台湾大哥大と中華電信のLTE SIMカードを使ってみた […]

コメントを記入