last update 2016年8月5日 13:55

10GbE時代を見据えると家庭内LANケーブルはCat 6?Cat 7?色々調べて買ってみた

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えーと、最近、宅内LANのケーブル刷新を考えているのですが、そろそろご家庭でも10GbE(10,000Mbpsのイーサネット)時代が来るんじゃねーの?なんてことを考えつつ調べたことを、自分用のメモとして書き連ねておきます。

データセンターではもちろんの事、今や、一部スモールビジネス界隈でも普及期に入った感のある10GbEですが、一般家庭でもNURO光が一部エリアで2Gbps/10Gbpsのサービスを開始していたり、また、動画の4K化とネットワーク化も進んだことで、ぼちぼち気にしないといけない頃合いなんですよね。

というわけで、現状の10GbE界隈の状況について、調べたことを箇条書きで書いておきます。

  • 10GbE対応スイッチやルーターはまだまだ高価。家庭向け10GbE製品はまだ出揃ってはいないが、NICやスイッチなど、製品個別で見れば手が届く価格まで下落してきている。
  • あの「玄人志向」から10GbE対応NICが2016年に発売されている。Intel の X540-T2 も似たような価格帯。どちらもコネクタ形状は「RJ-45」。なお、玄人志向の10GbE NICの推奨ケーブルは「カテゴリ6A」 。
  • PHYの遅延と伝送距離を考えたらSPF+コネクタ+ファイバーケーブルが理想だけど、家庭だと値段の高さがネック。まぁ、ご家庭でμsec単位の遅延にこだわる変態もいなかろうし、10GBASE-T でも Cat 6A なら100mは引き回せるので、現状ではよほどの問題が出てこない限り、家庭向け 10GbE は、RJ-45(8P8C)+ Cat. 6A がメインになっていくんじゃないかなー。というのが僕の読み。
  • データセンターや企業用途などでは、10GbE以降はSPF+のモジュールがスタンダードになっている、という情報も。ただ、10GBASE-T も選択肢のひとつにはなっているご様子。
  • Cat. 7 / Cat. 7A LANケーブルのコネクタは、RJ-45(8P8C)ではなく GG45(12ピン)か TERA。どちらもSTP(シールド)ケーブルのみが規定されている。したがって、RJ-45(8P8C)コネクタで Cat. 7 を謳う市販のLANケーブルはウソつき。(伝送帯域だけ見て言ってるのだろうか)
  • ただし、GG45 コネクタは RJ-45(8P8C) と下方互換性がある上、通信規格的にはCat. 6AもCat. 7も10GBASE-Tで変わらないため、問題に気がつかない人多数の模様。
  • 10GBASE-T対応UTPメタルケーブルの伝送距離は、Cat6で37m(JEITAによると)or 55m、Cat6a/CAT7で100m。
  • CATVなど他の用途にも流用できるよう対応周波数を1GHzまで引き上げた Cat7A も出ている。詳細は不明も、メタルでありながら 40GbEで50m、100GbEで15mまで伝送できるとの情報もある。
  • ただし、Cat7 などで規定されている STP(ScTP)シールドケーブルは、家庭用のD種接地(いわゆるアースやグランド)では不十分らしい。厳密には0Vの通信用接地を用意し、かつ、全ての対応機器や経路において連続導通する必要がある。正しい接地が確保できないと、むしろ通信に悪影響があるとの情報もあり、家庭用としては敷居が高い。
  • SPF+ Copper Twinax ケーブルは、ラック内配線や数ラック以内の配線には十分だけど、部屋の間をつなぐには伝送距離が足りないため、業務用途でも 8P8C(RJ-45)の 10GBASE-T が重宝するケースは普通にあるご様子。
  • まとめると、10GbEのコネクタ・ケーブルの選択肢は、現状では、「RJ-45(8P8C)」「SPF+ Copper Twinax」「SPF+ ファイバー」の3つ。このうち家庭向けは8P8Cかな。という感じ。
  • 関係ないけど、米国だとすでに2011年時点で、病院・学校の新規LAN敷設の大半は Cat 6A になっていたとか。詳細は知らないけど、日本遅れてないか心配。
  • これも余談だけど、アースが怪しい我が国の家庭のLANは、メタルのままだと100GbEの時代まで辿りつけない予感がするするする…。

という感じ。

で、結論ですが、まぁ、宅内LANでも、せめて基幹くらいはSPF+とファイバーケーブルの組み合わせにしたいなー。とも思うわけですが、現状ではコストの兼ね合いもあることだし、あと、Cat 7を入れるにしてもグランドもロクに取らないままウソっ子では癪に障る。ということで、我が家では Cat. 6A(augumented)の UTP ケーブルで敷設することにしました。

ただ、国内で Cat. 6A 対応となるとモジュラージャック側がネックでして、Cat 6A 対応製品は個人だと入手性が悪い。取り寄せできない事もないけど、納期がー、コンセントパネルも含めた施工と審美性がー、とかとか、色々と不安が尽きません。

でもまぁ長くても10数mしか伝送しないんだし、Cat. 6A の伝送帯域と光速とを考えれば、モジュラージャック側の施工精度をミリ以下で意識すれば良いんじゃなかろうか。という甘い考えで、パナソニックの Cat 6 のモジュラージャック「ぐっとす」シリーズでやってしまえー。ということにしておきました。

ちなみに、容積的にも熱容量的にも情報ボックスに入りきらない量の通信機器を設置したい人は、インターネット/イントラネット境界を情報ボックスでなく、書斎やサーバー室などに置きたくなるはず。ということで、LANケーブルを通すCD管やFR管を22mmとかの太めのものにしておいてもらうか、あるいは、LANケーブルの共入れによるクロストークが気になるなら、管を2本用意しておいてもらった方が吉です。

ってことで、LAN工事用の道具を色々と買ってみました。

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今回購入したものの一覧はこちら。詳細は後日また書きますが、これとは別に通線用のワイヤーやシリコン潤滑剤も用意しておかないと、CD管の長さによっては大変なことになります。

また、これも後日書きますが、ELECOMのスーパーフラットケーブルは芯線が細すぎて「ぐっとす」のRJ-45モジュラージャックには直接は付きません。

それでも今回、スーパーフラットケーブルを購入したのは、ネットワーク構成上どうしても、CD管にLANケーブル2本を共入れしたい箇所があったからです。

まだ施工していないんで上手くいくかは分かりませんが、スーパーフラットケーブルは一旦コンセントボックス内で通常の太さのCat 6Aケーブルに変換して、それから「ぐっとす」に差し込んでやろうという魂胆ですな。

ということで、こんなに色々買うハメになってしまいましたとさ。

参考情報:

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