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【ポケモンGO】初めて「位置情報ゲーム」をプレイする人に贈る注意点や心構え

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まもなく日本でもリリース予定の「ポケモンGO」は、位置ゲーに危うさを感じる保守的な人でもプレイしたくなるであろう、最初の本格的な位置情報ゲームになると思われます。

今回は、そういう人向けに、位置情報ゲームをプレイする上での心がけや注意点をまとめてみたいと思います。

特に、ネガティブ情報を撒き散らしたいわけでもないのですが、位置ゲーには位置ゲーの闇があるのも事実ですので、ぼちぼち、そういう情報を書いてもいい頃合いかな。とも思いまして。

住む場所・職場・学校バレ・顔バレは普通に起こる

Twitter などのSNSであれば、自分の住んでいる場所や地域をぼかしたり、職場・学校などが特定されないよう気を配ることはできます。

しかし、ピンポイントな位置情報を扱う「位置ゲー」では、プレイヤーがいつ、どこに居たかが、ゲームにもよりますが、ある精度で相手に分かるため、それらの情報を繋いで俯瞰すれば、また、時間をかければ、人物の特定はかなりし易い点に注意が必要です。

これはたとえば、どの駅からどの駅まで通勤しているのか、とか、何に乗って移動していそうだ、とか、どの辺りに住んでいるのか、とか、いつもどこに立ち寄ってから帰るのか、といったセンシティブな情報を推測されやすい。ということです。

日常生活の中でプレイする機会が多い位置ゲーでは、生活そのものが相手プレイヤーに見えてしまいます。旅先でSNSにカジュアルに写真をアップするのとは違うセキュリティ感覚が要求される。それが位置ゲーの世界です。

~~余談~~

実は、Niantic の別ゲーム「Ingress」は、そういう意味で非常に挑戦的なゲームでした。

なんと、世界中の戦況を確認できる Intel マップや詳細なゲームプレイのログが公開されているため、どのプレイヤーが今どこにいるのか、あるいは、その時どこにいたかが、数十m精度で丸見えになっている。そんなゲームは現在でもそこまで多くはありません。

そんな仕様もあってか、実際問題として、中には顔を合わせたエージェントがトラブルを作るケースもあったのは事実です。例えば、熱中したプレイヤー同士が争って、警察沙汰にまで発展したケース、プレイヤーの行動が地域住民の間で問題視されたケース、法に抵触しないにせよ、ゲーム外やオフラインでの大小様々な嫌がらせなどなど…。

こういった様々な問題がありながらも、なんというか Ingress ではプレイヤーが限られていたこともありますが、独特の連帯感なども手伝って、「ゲーム愛」の名の元にこういう負の側面が表沙汰になりずらい力学が働いていた気がします。

しかし、こういった積極的なユーザー位置情報の公開が悪い結果ばかりを産んだのかというと、そうとばかりも言えない事は理解して欲しいのです。

Ingress では、ゲーム画面から人物を特定することは恐ろしいほど簡単な仕組みになっていますが、それがために、プレイヤー同士が声を掛けあったり、知り合いになる事も少なくなく、それがまた Ingress の新しさと魅力にもなっていたわけです。

~~余談おわり~~

プレイヤー名はSNSと違う位置ゲー専用にした方が無難?

僕の知る限り「ポケモンGO」は、幅広い年齢層がプレイすることを想定してか、位置情報のプライバシーにはかなり配慮されたゲーム仕様になっています。

少なくとも Ingress のように、ユーザーの行動履歴が簡単、かつ、気持ち悪いほど分かる仕組みは現状用意されていませんし、そういうツールもかなり作りづらいでしょう。(※実際には、アプリの通信を解析してポケモンやジム、ポスストップを地図上にマッピングするツールが出てきているので、将来的にどうなるかは分かりませんが)

そういう点においてポケモンGOは、位置ゲーの割に安心して遊ぶことができるゲームの1つと思います。(それがゆえに Ingress ファンからすると物足らなさもありましょうが。)

とはいえ、ジムのオーナーが誰なのかは画面上で見ることもできますし、仲間同士が連携したくなる動機も作り込まれていますから、SNSなどで使っているIDをそのままポケモンGOのユーザー名として使うかは、良く考えるべき所と思います。

例えば、Twitter とポケモンGOのユーザー名が同じだと、その人の活動地域がバレる原因にもなりますし、学校近くのジムにいつも名前があれば、どこの学生かも推測されやすくなります。また、会社員なら会社の所在地をかなりの範囲まで絞り込むことも出来るでしょう

ジムの色が変わる時間帯の法則を見出されれば、その人の生活パターンや通勤経路、住所もある範囲で特定される可能性があります。

人によってこの辺の公開ポリシーは変わるでしょうから、逆に、いろんな人と繋がりたいとか、知ってもらいたい。という理由で積極的に公開したいケースもあるかもしれません。しかし、女性や子供など、心配な場合は、ゲーム内でのプレイヤー名は普段使うSNSのIDとは変えた方が、とりあえず面倒は避けやすいと思います。

ただ、位置ゲーを長くやっていると、位置ゲーの中での人のつながり、というものも出来てくるので、SNSとIDを分けるのは面倒だ。何かトラブルがあれば人間力でなんとかする。という考えがあるのも事実です。(実際、僕もそういう考えで位置ゲーをプレイしています)

そのあたりも含めて、色々と考えるべきポイントがあるのが位置ゲーの世界。というわけです。

まとめ

なんだか長くなりそうなので、「位置ゲーをプレイするときの注意点」ということで、こんな感じでまとめておきます。

  • 位置ゲーは、相手に行動パターンを知られる危険性がある
  • それどころか、位置ゲーのプレイ中は相手に姿を見られる可能性もある。
  • 顔を知られたり、車のナンバーや自転車の種類などを知られると、そこから自宅や職場を知られたりする可能性はある。
  • 粘着質の敵プレイヤーと戦う際には、これら可能性・危険性はさらに高まる。
  • プレイヤー名を Twitter ID などのSNSと同じにしていると、現実世界での所属や自宅、ふだん立ち寄る場所などが筒抜けになってしまう可能性が高まる
  • 特に、マップ画面のスクショをSNSにアップするときは、自宅や職場を晒すことにならないか、十分気をつける
  • ゲーム画面と現実世界がリンクしていることを忘れてはいけない。現実世界のルールや、明文化されていないコード・マナーを守るなど、社会の一員として恥ずかしくない振る舞いを心がけるべき
  • また、通常なら取り締まられない程度の細かい部分を突いてきて、プレイ上有利に立とうとするプレイヤーもいるので、色々とカオスだったりする
  • ゲームで勝つことを目的に、現実世界やSNSで相手を貶めようする人間も存在する。現実世界と違い、位置情報ゲームでは学歴や職業、地価・家賃、出自などでフィルターされていない、いろんなタイプの人間と触れ合うことになる
  • 学校・会社だけが世の中の全てではありません。世界には、信じられないほど時間やお金に余裕がある人がいます。ゲームのために毎月でも海を渡れる人、早朝4時にあなたのジムを攻撃できる人、いつ寝てるのか分からないほど一日中ゲームをプレイする人など、様々です。
  • あなたは、あなたがゲームに使って良い時間とお金を常に意識するべきです
  • あなたが一人で頑張る以外にも、ゲームで勝つ方法はあります
  • 敵味方問わず、信頼できるご近所の仲間を作りましょう
  • ゲームでは敵でも、現実世界では仲間だと思いましょう

これだけは言っておきたいのですが、世の中には、一日中ゲームばかりしていても生活できる人間は腐るほどいます。そういう人がいつも画面をチェックしていて、例えば、いつもあなたが同じ時間に特定のジムに来る様子を見ていれば、待ち伏せも容易にできるということです。

また、ポケモンGOには現状アプリ内チャット機能は用意されていませんが、プレイヤー同士が協力してジムのポケモンを倒そうと思えば、何らかの位置情報を共有できるチャットツールで連携プレイしたくなるはずで、必然的に、他のプレイヤーと顔を合わせる動機・機会はあると考えた方が無難です。

問題の本質を簡潔にまとめると、位置情報ゲームを通じてリアルで顔を合わせる相手は近隣の人が多いでしょうから、そういう属性の人を、自分のネット上のソーシャルグラフの中でどのような位置付けに置くのか、というのが、多分、1年くらいプレイすると分かってくる、位置ゲーとSNSとの距離の取り方。の勘所にはなってくると思うんですよね。

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