天保山・海遊館←→USJ間の無料渡し船に乗ってみた【天保山渡船場】

 last update 2023年12月24日
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USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)と海遊館の間には、鉄道・徒歩・自転車組の行く手を阻む「安治川」が流れているのですが、どうやら、この安治川河口付近に、大阪市の公営渡し船「天保山渡船(通称ポンポン船)」が運行されているらしいことを旅行中に知りました。

「USJ←→海遊館」の海上移動といえば、普通は、直行シャトル船「キャプテンライン」が鉄板です。

「キャプテンライン」はこんな感じのちゃんとした舟で、片道900円。海遊館入場券とセットになったジョイントチケットなら実質700円で乗船できます。(※2023年12月時点。繁忙期は料金UP

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しかし、今回はユニバのホテルを出てから思いつきで「2日目は海遊館だー」と決めたせいで、キャプテンラインの存在に気が付かず。それで乗ったのがこちら。公営渡船「天保山渡船」です。

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うーん。キャプテンラインとは大きさ、新しさ、雰囲気、全てが違いますな。

ウチの相方は「好事家」としか表現のしようがない人ですが、曰く、こういう変態ルートの方がドキドキするらしく、時々理解に苦しみます。

いちおう注意しておくとですね、こちらの渡船、「空調も無煙ロースターも無い、招き猫が油煙で真っ黒な焼肉屋でも歓談できちゃう仲」じゃないと、なかなか危険なテイスト。小洒落た雰囲気は皆無の男舟という感じ。

ってことで、お世辞にも旅行向きとは言えない「天保山渡船」ですが、市民の生活の足として活用されているだけあって、純粋な移動手段として見ればなかなか便利にできています。

まずはその運行本数の多さ。平日昼間でも1時間に最低2往復。時間帯によっては4往復も出ていて凄い。

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(※2023年12月時点。最新情報はこちらから要確認。)

先のキャプテンラインだと、平日昼間は1時間に1本しかない時間帯も多いので、けっこう違います。

さらに最終便も「天保山渡船」は20時30分と「キャプテンライン」よりも遅くまで運行。

あとは、大阪市が運営しているということもあって、この船、なんと「無料」で乗船できるのも凄いところ。

そして、さすがにバイクは乗船禁止ですが、

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自転車ならそのまま乗れるのも面白いところ。もちろん自転車を載せても無料です。

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僕が乗ったときは観光客はさすがに少なく、地元の方が中心という雰囲気でした。が、そんな中、フォールディングバイク(折りたたみ自転車)で輪行する外国人の姿がちらほらと。さすがにこんなマニアックな経路を海外の方が使うなんて旅慣れしすぎでしょうから、なんとなーくUSJのスタッフさんが通勤に利用している予感もしました。

「天保山渡船場」の時刻表には、天保山側の発時刻のみが書かれています。乗船時間は数分といったところ。天保山側からお客さんを乗せて出発し、桜島側で下ろしたら、そのまま桜島側で次のお客さんを拾ってすぐに折り返す仕組み。つまり、桜島側の出発時刻は、時刻表の数分後が目安となります。

座席は無く、立ち乗りのみですが、長くても数分なのでまったく気にはなりません。

天保山渡船場の場所と、そこまでの徒歩経路はこんな感じ。

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USJからだと、ゆめ咲線「ユニバーサルシティー駅」から終点「桜島駅」まで1駅乗車。その後、桜島駅から徒歩10分くらいで天保山渡船場(桜島側)に到着します。

徒歩の経路を説明しましょう。桜島駅を降りたら西へ歩きます。道なりに北西へ曲がり、信号交差点「桜島2南」まで来たら西(左手)へ曲がります。

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阪神高速の高架をくぐると郵便局が見えてきます。この交差点を南(左手)へ曲がってまっすぐ進むと、

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突き当りの堤防の向こうが天保山渡船場(桜島側)です。

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堤防はスロープで超えられます。

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桟橋~乗船中は撮影禁止なので注意しましょう。

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天保山渡船場(天保山側)はこちら。

天保山側の渡船場建屋はこんな感じ。

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注意事項もよく読んで、マナー良く乗船しましょうね。

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狙ったつもりは無いのですが、天保山はポケモンの巣というか聖地になっており、スマホを手にした多くの人で埋め尽くされていました。

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天保山渡船場(天保山側)から海遊館までは、いい感じの距離があるので、散歩を楽しむのも旅のひとつかも。

途中、ポケストップやポータルもちょくちょくあり、休日にはルアーモジュールも入っているようなので、Ingress やポケモンGOプレイヤーはあえてこのルートを使うと、珍しいポケモンを捕獲できたり、Ingress のユニークポータルビジット稼ぎの足しにもなるでしょう。僕らもポケモンGOのせいでなかなか海遊館に辿りつけませんでした(意志薄弱)。

関係ないですが、海遊館は午後5時からライトダウン演出があっていい感じになります。大水槽の周りに椅子が確保できると、その日の疲れもなんとなく癒えていくようで、オススメです。

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※ 料金、時刻表は2023年12月時点。乗船体験、道案内などは2016年時点のものです。

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