電力自由化で新電力に乗り換えるデメリットは?徹底的に調べてみた

努力せずに節約するには固定費の見直しが一番ですが、新電力へ切り替えも、そんな具体的な節約のひとつ。

というわけで、我が家も最近、新電力へスイッチングをしたので、その時に調べた「新電力へ切り替えた場合のデメリット」についてまとめておきたいと思います。

電気は欠かすことのできないライフラインですから、値段が安いだけじゃ心配ですもんね。

新電力にしても電気の品質は変わらない

新電力で気になるのは「ちゃんと安心して電気が使えるか」という部分ですが、実は、この部分は全く心配ありません。

1.送電品質は変わらない

送配電は新電力ではなく、地域電力会社が責任をもって行います。そのため、新電力にしても電気の品質は全く変わりません。

2.停電などのトラブル対応は地域電力会社が担当

停電時などの送配電に関するトラブル対応は、新電力ではなく地域の電力会社が行います。そのため、トラブル対応の品質にも変わりはありません。

詳しくは後で書きますが、経験談としても、ブレーカーより内側の宅内配線のトラブルに関しては、地域電力会社は冷たいもので、一切助けてくれません。

漠然とした安心・安全のために新電力を避ける。というのは、個人的には根拠のない考えで、実際には実のないことなのではないか、と思っています。

3.トラブル時の問い合わせ窓口は、新電力によって異なる

停電などの送配電に関するトラブル時の問い合わせ先は、基本的に、「新電力」と「地域電力会社」の2つのパターンに分かれます。

このうち、一次問い合わせ窓口を「地域電力会社」と案内している新電力であれば、基本的には従来と同じと考えてよいでしょう。

ただし、地域電力会社は送配電部分だけを担当することになるので、新電力との契約状況や電気料金の支払い滞納などに関しては新電力に問い合わせることになります。

また、一次問い合わせ窓口を「新電力」としている事業者の場合でも、実際に、送配電トラブルに対応するのは地域電力会社になります。そのため、内容によっては新電力の窓口に問い合わせたあと、再度、地域電力会社に電話をする必要がある場合も出てきます。

いずれにしても、ブレーカーまでの送配電がらみのトラブル対応は、すべて地域電力会社が行い、新電力は契約と支払いだけを担当することに変わりはありません。

ちなみに、新電力切り替え後も、地域電力会社は契約情報をちゃんと持ってくれているので、電話しても誰のことだか分からない、ということにはなりません。

4.太陽光発電の売電とも併用可

あまり知られていないかもしれませんが、新電力からの買電と、太陽光発電の売電は両立できます。

ただし、一部の新電力事業者では太陽光発電との併用をお断りしているため、申し込み前に確認しておくと良いでしょう。

余談ですが、太陽光発電で発電した電気は、地域電力会社だけでなく新電力に売電することも可能で、その場合、売電単価が高くなるケースがあります。ただし、現在は一部地域を除いて、そのほとんどが新規受付を終了してしまっている状況です。

新電力の違いとデメリット

電気の品質やトラブル対応は従来と変わらない新電力ですが、支払い方法や使用量の確認、契約変更などは、地域電力会社とけっこう違います。

1.紙の請求書・領収書・検針票は無料では発行されない

新電力の中には、紙の請求書、領収書、検針票の発行が有料のところや、そもそも紙ものを一切発行していない事業者もあります。これらの紙が無いと困る人は、事前に確認しておくとよいでしょう。

新電力では、料金や電気の使用量をWEB上のマイページやアプリなどで確認するのが一般的です。そのため、スマホやインターネットの料金を滞納して回線を止められるタイプの人には向いてないかもしれません。

また、気になる人は、WEB上の情報の保存期間も確認しておいたほうが無難でしょう。

2.支払いはクレジットカードが基本

電気料金の支払い方法も、若干違いがあります。

従来の地域電力会社では、クレジットカード払いのほかにも、コンビニ払いや営業所での現金支払いなどを選択することができましたが、新電力ではクレジットカード払いのみのところが多いです。

与信上の理由で持てるクレジットカードに制限がある人は、注意したいところです。

3.フリーダイヤルの電話窓口がない場合も

新電力の事業者によっては、問い合わせ窓口にフリーダイヤルの電話番号が用意されていない場合があります。

新電力では、契約から利用量の確認までWEBで完結できることが多いですが、万が一、電話で問い合わせる場合は、通話料が掛かる事業所があるには注意が必要です。

特に、問い合わせ先がナビダイヤルしかない場合なんかは、スマホのカケホーダイの対象外になるため、かなりの通話料を請求される可能性があります。

4.電話応対の品質が悪い場合がある

新電力事業者によっては、問い合わせ窓口の電話がつながりにくかったり、電話応対の品質が悪いケースもあります。

基本的にはWEBで完結できるケースが多い新電力ですが、込み入った問い合わせや契約変更時などに何十分も電話がつながらないと、嫌になってしまうかもしれませんね。

ただし、安い電気が買えればそれで良い、と割り切れる人には、大して気にならない問題かもしれません。

5.最低利用期間と違約金が設定されているケースが多い

新電力では、通常、多くのプランで最低利用期間が設定されており、期間内の解約で違約金が発生します。

最低利用期間より後の解約なら違約金が発生しないケースも多いですが、中には、スマホのように長期契約が自動更新され、更新月以外の解約時には違約金が請求されるケースもあるので要注意です。

基本的には、違約金がゼロの事業者や、違約金が高くない事業者を選ぶのが良いとは思いますが、中には、Chukai電力のように違約金は高いが料金が異常に安い事業者もあるので、一概に違約金が高いとダメ、というわけではありません。バランスを考えて、長期契約しても後悔しない会社かどうかを考えて契約するのが良さそうです。

6.スマートメーターへの取り換えが必要

新電力との契約時には、検針コストが掛からない「スマートメーター」の取り付けが必要になります。

「スマートメーター」は従来のアナログ電気メーターの代わりに設置するもので、設置費用は無料。交換は地域電力会社が行います。

最近の新築では、最初からスマートメーターが取り付けられているケースもあったので、すべての家で取り換えが必要なわけではありませんが、スマートメーターへの取り換えが必要な場合、開通日まで2週間程度の時間が必要になる点は意識しておく必要があります。(これはデメリットとは言えないですね)

電気料金があまり安くない新電力に注意

最低利用期間と違約金があるにも関わらず、電気料金があまり変わらなかったり、グループ会社のポイントしか付与されない新電力も存在していますが、こういうのは個人的にはあまりお勧めしません。

というのも、個人的には私企業のポイントって1ポイント1円が正当なプライシングじゃないと思うんですよね。

新電力にしても送配電の責任範囲は変わらない

昨年、まだ新電力に切り替える前の話ですが、我が家では、外構業者の施工不良が原因で微妙に漏電していたらしく、保護装置が働いてブレーカーが飛びまくっていたことがありました。

その時の経験談をお話しすると、正直、ブレーカーより宅内側の電気配線の問題で地域電力会社に電話しても、電力会社の担当者は何もしてくれません。一般論の範囲の質問には答えてくれますが、問題の切り分けはこちらがすることになりますし、何らサポートは得られないと思ったほうが良いです。こういう場合の地域電力会社のスタンスは明確で、「そういうのは、電気工事業者にお願いしてね」というのが基本なのです。

そんな経験もあってか、僕は、漠然と「新電力に切り替えるとサポートが不安」なんて思うのは、明確な勘違いとしか思えなくて。

彼らは、ブレーカーを境にしっかりと責任範囲を決めているので、どこから電気を買っているのかによって、そこが揺らぐことはないし、仮に、地域電力会社から電気を買っていたとしても、サービスで宅内配線の原因までは調べてくれないわけです。

繰り返しますが、送配電の責任範囲は、新電力にしても変わりません。ただ、どこから電気を買ってくるか、そこだけが違いになるわけです。

そう考えるとつまり、僕らももっとドライに考えていいと思うんですよね。

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