last update 2017年11月8日 13:08

マリオ64の再来、だけじゃない。これは名作「スーパーマリオオデッセイ」レビュー

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10月27日に発売されたニンテンドースイッチ用ソフト「スーパーマリオオデッセイ」、もうプレイしましたか?

管理人も、この古くて新しいマリオシリーズの最新作を発売日に購入しました。で、しばらくそれなりにやりこんでみたので、レビューをお届けします。

飽きっぽい人でも最後までプレイできるマリオ

おいおい、レビュー記事ってそういうこと書いちゃう人が出すものなのかよ、と思われそうですが、個人的に今回のマリオで一番評価できるのは、「飽きっぽい人でも最後までプレイ出来る」っていう部分なんじゃないかと思ってます。

いきなり酷いことを吐露してしまうわけですが、僕、マリオって、据え置き機でも携帯機でも発売されれば毎回買うには買うものの、実質、任天堂へのお布施になっちゃってて、最後までプレイしたことって無かったんですよね。

でも、今作「スーパーマリオオデッセイ」はちゃんと最後までクリアしたし、なんならムーンもそれなりに集めて月の国の裏まで行っちゃった。

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スーパーマリオ64ぶりの名作との呼び声も高い本作品だけれども、その背景には、この間口の広さと深さってのも関係してるだろうな。とは思うわけです。

ここでは、そんな本作の秘密について、自分なりの意見をつらつらと書いていきます。

任天堂系ゲームの集大成とも言える楽しいギミックの数々

本作では、ステージ毎に異なるギミックが惜しげもなく投入されており、プレイヤーを飽きさせない工夫がされています。いかにも任天堂の主力作品らしい、贅沢な構成です。

飽きさせない仕組みは色々ありますが、やっぱりそのコアは、相棒である帽子のキャッピーを投げて敵キャラをキャプチャーするスキル。これは「星のカービィ」の吸い込み的なスキルで、敵(などの相手)の体と能力をマリオが使えるようになるというものです。

ともすると単調になりやすくなるスーパーマリオシリーズですが、このギミックのおかけで、ステージ毎に全く新しい世界が広がっているわけです。

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キャプチャーできる敵の中には、ヨッシーのようにそれ単体で1本のゲームになっているような特徴的な操作性のキャラクターや、ハナちゃん、ジュゲムなどの一度は操作してみたかったあのキャラも。けっこうな種類のキャラクターをキャプチャーできるので、本当に飽きません。1本でいろんなゲームを楽んだ気分になれるおトク感すらあります。

この辺りは、ニンテンドースイッチ向けのソフトがまだ少ない、ということでの配慮なのかもしれませんが、とにもかくにも盛りだくさん。「さすがはマリオ、本当に力が入ってるね」と思える部分です。

キャプチャー以外の細かいギミックはお楽しみということであまり触れないでおきますが、過去の任天堂・HAL研系ゲームで出てきた面白い要素をこれでもかと詰め込んだ、豪勢な構成になっているのは確かです。

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そんなギミックのひとつに、例えば、今作は3Dマリオでありながら、3Dマップの進行上、ところどころに2Dマリオのステージが貼り付けられている、というものがあります。

これは、8bitおっさんの感傷を誘うだけではなく、ステージに変化をもたらす面白い仕掛けの1つとなっており、しかも、3Dマップ上の別の場所への抜け道になっているなど、ゲーム上でも意味のある、重要な要素として設定されています。

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2Dというと古くさいイメージがあるかもしれませんが、今回の2Dとの融合は、単なる懐古趣味に留まらず、新しい表現すら生み出している。という部分も見逃せません。

特に、ニュードンクシティのフェスティバルの2D面は特筆もので、花火が上がる摩天楼の美しい景色を背景に、ドンキーコングとスーパーマリオの要素を掛け合わせたようなコースを立体的にかけめぐり、ボーカル入りのテーマ曲を聞きながら市長の元へ駆けつけるという感動的なシーンを拝むことができます。

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思わずウルッときてしまうような感傷的なシーンに仕上がっており、これまでのスーパーマリオには無かった「攻めた」趣向ということで、評価できるところです。

ムーン探しはめっちゃ楽しい

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今を遡ることおよそ20年前、「スーパーマリオ64」という名作がありましたが、そのマリオ64のスター探し的な要素として、今作では「パワームーン探し」というタスクが盛り込まれています。

本作は、ウチの嫁をして「ウロウロするのは本当に楽しいなー」と言わしめるだけあって、探索の楽しさがあるゲームですが、その「やりこみ要素」の報酬として設定されているのがこの「パワームーン」と、おなじみの色付きコイン収集、という形です。

さらにこのパワームーン探し、今作では、キャプチャ能力との組み合わせで、さらに奥深いものへと進化しました。

マリオの能力だけでは行けないところでも、◯◯をキャプチャーすれば行けるかも…。という感じで、ちょっとした謎解き的な側面もあったりします。

寄り道の快感と、そこに報酬が用意されている。ということで、そういうのが好きな人でなくても思わず探してしまう、マリオデを語る上では避けられない、たまらない要素と言えるでしょう。

パワームーン探しの難易度ですが、各ステージ毎に、次のステージに進むためのパワームーンの必要最低数が設定されており、その範囲であれば、探索はたいして大変ではありません。

しかし、全てのパワームーンをノーヒントで探そうと思うとかなり大変。ヒント鳥やamiiboおじさんなどを頼りに1つづつ探していったとしても、これだけで半年以上は遊べるくらいのボリューム感ではないでしょうか。

酷いものだと、何も無いように見える地面だけどもHD振動が震える場所があって、そこでヒップドロップをかますとムーンが出てくる、とか、そういう鬼畜さになってきます。

飽きっぽい人、下手な人でも最後までできる仕組み

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さて、やりこみ要素の話しはひとまず置いておきましょうか。

なんとなーくですが、今作は、「飽きっぽい人や、下手な人でも最後までプレイできる。または途中でやめても面白かったな、と思える」事をかなり意識して作られている気がしてしょうがないわけですが、その要因ってなんだろうか、と考えると、多分、1番大きいのはゼルダBotWのレビューの際にも指摘した、プレイヤー毎にゲームの解像度が異なる仕組みなんじゃないかと思うわけです。

プログレッシブゴールとでも表現したらいいんでしょうか。ゲームクリアに必要な最低ラインは割りと低めに設定されていて、その先にやりこみ要素がある。なんて書くと陳腐でありきたりな表現になっちゃうんだけども。

ようは、そのやりこみ要素を「うぜー」と思うような人や、スキル不足で「できない」人でも、最低限でおいしいところだけ楽しめるってのが、このゲームを多くの人が「良かった」と思える秘密なのだと思います。

そんな「最低限」の範囲でも飽きない仕掛けがこれでもかと用意されているし、一方で「やりこみ要素」の動機づけもよく出来ていて、アイテムを集めておしまい、って風でもない。

アイテムをある程度集めないと手に入らない服や、行けないエリアとか。やりこみ要素にもちゃんと報酬が用意されてるので、ゲームクリア後も、自然とパワームーンや紫コインを集めたくなるような動機が用意されているのは、評価できるところと思います。

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趣向を凝らしたボスキャラの数々

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近代任天堂ゲーと言えば、社内でアイディアコンテストでもやってんじゃないのか、ってくらい変なボスキャラがコレでもかと出て来るわけですが、今回も、期待を裏切りません。

スプラトゥーン1や2のストーリーモードの方が攻めてる気もしなくはありませんが、あっち系のセンスのボスキャラが今作でも色々と楽しませてくれます。

さらに、今作では、敵をキャプチャできる能力をフル活用して倒す、という感じなので、倒し方も変化に富んでいて楽しいです。

1人のマリオを2人で操作する「2人プレイ」がかなり楽しい

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僕は2人同時プレイのゲームが大好きでして。最近だと、ミニスーファミで久しぶりに聖剣伝説2をずっと2人プレイしていたわけですが、こういうのって、スマホゲーやソシャゲーの時代で失われた楽しさの1つだよねー。とは思うんですよ。(そうでない楽しみも増えましたが)

スイッチのソフトって、やたらと多人数プレイのゲームが多い気がするんだけど、多分、任天堂としてもそういうモノを新しいものとしてもう一度持ち出してきてるのかもしれません。

で、僕が言いたいのは、今作の2人プレイは楽しいから、絶対に一度はプレイしてみるべきだ。って事です。

特に、スキルが高い方がキャッピーを操作して、下手くそな方がマリオを操作するのがオススメ。

マリオを操作する人は自分が上手くなったように感じるので大変にご機嫌であるし、キャッピーを操作する側はなんだかやりこみ魂が燃える感じで新鮮です。

1人でもプレイできるキャラクターを2人で同時に操作する、というちょっと珍しい発想の2人プレイですが、プレイしてみれば分かるとおり、これはあまり経験したことないものだ。面白い!と感じられるハズ。

キャッピーとマリオ、どちらが難しいかはシーンにもよるかもですが、2人が同じスキルということはあまりないでしょうから、2Pゲームが平等である必要なんてなかったんや、という部分でも気づきが得られるんじゃないかと思います。

スナップショットモードの視点移動はハマる

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今作では、カメラ位置が決まっている3人称視点ゲームでは通常撮れないようなスクリーンショットが撮れる「スナップショットモード」が用意されています。

スナップショットモードでは、視点移動やエフェクトによりSNS映えする写真の撮影が可能です。ということで、うっかりすると画作りに夢中になって時間を使ってしまうくらい。

スーパーマリオオデッセイは本編以外の部分にも楽しみが多いゲームですが、スナップショットモードもそんな楽しみの1つと言えます。

携帯モードを意識して?遠くのキャラの処理軽減が面白い

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話題は変わってちょっと技術的な話しを。

僕も最近のこっち系はさほど明るく無いので、的外れなことを言っていたら申し訳ないんだけども、「スーパーマリオオデッセイ」では面白い処理の省き方がされているので、触れておきます。

具体的には、遠くのキャラの解像度やフレームレートを落とす、というレンダリングでして。

これはシーンにも寄りますし、ひょっとすると解像度は見間違えかもしれませんが、重いシーンでは遠くのキャラがフルHDから720p相当に解像度が落ちているような。あと、フレームレートに関しては遠くの目立たないキャラだけ意図的に落としているケースが散見されます。

つまり、このゲームでは、異なる解像度とフレームレートのキャラが1つの画面に合成されているわけです。

この手の技術は特に目新しいものではなく、むしろ久しぶりに聞いたな。という部類のものにはなるのですが、ご存知のとおり、ニンテンドースイッチはゲーム機というよりもスマホやタブレットに近いハードなので、その処理能力はさほど高くありません。

AC電源が使えるTVモードならまだしも、特に携帯モードではバッテリー稼働のため、電力も潤沢には使えないわけです。

そういったハード制約の中で極力フレーム落ちさせない。だけども、ゲーム画面はリッチに演出したい。という匠の技ということで、興味のある人は遠くのキャラにも目を向けてみると面白いかもしれません。

これらの対策は巧妙で、普通にプレイしていれば気がつくことは少ないわけですが、面白いなー。と思ったので敢えて触れておきました。

関係ないけど、フレームレートが激しく落ちまくるゼルダBotWでもこれと同じことしてたんだろうか。いずれにしても、スーパーマリオオデッセイでは、フレーム落ち対策にずいぶんと腐心した形跡を感じられます。

実利的な任天堂が好みそうなアプローチですよねー。

いい作品と思います

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ゼルダBotWは、うっかりすると明け方ぶっ倒れるまでプレイしたくなる魔性のゲームでしたが、マリオはもっと健全に楽しめる雰囲気です。とはいえ、午前2時までパワームーンを集めていたりもするので、そのくらいのハマり度はあります。

あ、それよりも、もっと分かりやすい例が身近なところにあったや。

えーと、ウチの嫁は普段アクションゲームとかやらないんですが、そんな人がものすごく下手ながらも、頑張ってマリオをプレイしています。夜遅くまで。それくらい、下手でもなんとかなるゲームだし、なんかやりたくなるゲーム、ということです。

今作は、毛色はゼルダBotWとはかなり違いますが、また別の名作と言えると思います。

この記事への1件のコメントがあります

  1. 通りすがり says:

    17日前

    レビューするなら、ネタバレしない方がいいですよ!貴方が良かったと思う箇所の一部は、初見プレイだからこそ感じ得たものだと思います。特に最初の画像辺りのことです。読む人の気持ちを考えてください。伝えるにも他の表現方法はあるはずです。

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