last update 2018年8月24日 10:26

Amazon製品が5GHz帯Wi-Fiにつながらない時の対処方法(Fireタブ・Fire TV・Echoなど)

Icon button with a wifi connection

Amazon Echo や Fire HD タブレット、Fire TV Stick などの Amazon 製品で、5GHz 帯の Wi-Fi アクセスポイントに接続できない場合の対処方法をまとめておきます。

具体的には、Wi-Fi アクセスポイントの一覧画面で、5GHz 帯のSSIDだけが全く表示されないか、または一部のSSIDしか表示されない場合の対処方法になります。
how_to_connect_wifi_5ghz_amazon_product_in_japan_3_sh

5GHz 帯は 2.4GHz 帯より混雑していませんし、電子レンジの影響も受けづらい周波数帯ですから、使えるなら使いたいですよね。

Amazon製品の5GHz帯Wi-Fiは「W52」のみに対応

当サイトが Amazon.co.jp へ確認したところ、5GHz帯Wi-Fiに対応した Amazon 製の日本向け製品については、全て「W52」という規格にのみ対応しているとの回答が得られました。

「W52」、というのは5GHz帯Wi-Fiの規格の名前で、36,40,44,48ch という4チャネルの周波数帯だけを利用できます。

5GHz帯の Wi-Fi 規格には、「W52」の他にも「W53」「W56」などが定義されていますが、後述のとおり、「W52」以外は日本の気象レーダーと干渉する周波数帯を利用するため、国内法によって複雑な制御が義務付けられているのです。

Amazon はその複雑な仕様を嫌ってか、日本向けの製品については「W52」規格にのみ対応させるポリシーを通しているようです。

このポリシーは、Fire HD タブレット、Fire TV、Fire TV Stick、Amazon Echo、Amazon Echo Spot など、機種を問わず一貫しており、Amazon 正規の日本向け製品であれば、必ず「W52」にのみ対応となっています。

無線LANルーターを「W52」対応に設定すれば通信可

ということで、Amazon 製品を5GHz帯Wi-Fiに安定して接続するには、無線LANルーター側の設定を変更するしかありません。

具体的には、無線LANルーター側で、以下のいずれかの設定が必要になります。

  • 5GHz帯Wi-Fiのサーチ対象帯域にW52を追加する
  • 5GHz帯Wi-Fiのチャネルを36,40,44,48のいずれか1つ、または複数に固定する

手元の環境で確認したところ、NEC系のWi-Fiルーターでは、「サーチ対象帯域」をまとめて設定できる項目がありました。

この設定を「W52」のみにしたところ、Amazon 製品でも5GHz帯のWi-Fiに安定して接続できることを確認しました。
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また、手元のBuffalo製ルーターでは、5GHz帯の「無線チャンネル」を36,40,44,48のいずれかに設定すれば、安定して接続できました。
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参考までに、こちらが、Fire HD 8 で5GHz帯に接続したときのスクリーンショットになります。
how_to_connect_wifi_5ghz_amazon_product_in_japan_1_sh

ルーター側を「W52」専用に設定しなくても接続できることはある

念のため書いておくと、ルーター側でこれらの設定を行わなくとも、Amazon 製品が 5GHz 帯の Wi-Fi へ接続できてしまうことは無いわけではありません。

ただし、無線LANの接続チャネルは状況によって随時変わりますので、何らかの拍子に接続が切れ、再接続もできない状態となってしまいます。

そういう意味では、Wi-Fi 接続が不安定な場合にも、5GHz 帯の Wi-Fi に接続していないか、また、ルーター側が「W52」になっているかを確認すると良いでしょう。

日本の気象レーダーと干渉しない5GHz帯Wi-Fi規格「W52」

もう少しだけ踏み込んで、無線LANと気象レーダーとの干渉に関する詳しい情報をまとめておきましょう。

前述のとおり、5GHz帯Wi-Fi規格である「W52」「W53」「W56」のうち、「W53」「W56」の2つは、日本の気象レーダー等と干渉する周波数帯となっているわけですが、この2つの規格では、干渉防止仕様である「DFS」の実装が法的に強制されています。

「DFS」においては、具体的には、起動後1分間は電波を吹かないであるとか、気象レーダーを検知した場合はそのチャネルを30分間は使わない、などの細かな制御が仕様として定義されているのです。

デバイス使用時に人が画面を見ているPCやスマートフォンなどでは、これらの仕様というか制約はさほど問題にはなりませんが、画面の無いスマートスピーカーのようなデバイスでは、場合によっては使用感の低下につながるかもしれません。

今のところはまだ、そういった話が大きくクローズアップされることはないようですが、今後、5GHz帯に対応したAmazon製以外のスマートスピーカーで再接続処理がヘボいと、このような話が出てくるかもしれません。

いずれにせよ、Amazon は、恐らくは開発コストの面から我が国のDFSを嫌っており、そのため「W52」のみに対応させているのではないか、というのが管理人の推測になります。

このDFSは技適と合わせて非関税障壁の1つとなっていると言えますが、Amazon のアプローチは、非常にスマート(賢い)で、行政側の国際仕様への対応を促すものと言えそうです。

なお、5GHz帯Wi-Fi は、具体的には、802.11 ac / n / a  などの名前で規格化されており、アクセスポイント名の最後に「~-A」などの名前が付いていることが多いです。

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