Google HomeやChromecastにより、スマホなどのWi-Fi通信が一時的に切断される場合がある

googlecast_causes_wifi_disconnect_1_sh

海外サイトの「Myce.com」が伝えるところによると、Chromecast や Google Home などが搭載する「Google Cast」の問題により、Wi-Fi ルーターの通信が阻害されたり、また、スマホなどの Wi-Fi 通信が切断される現象が発生しているとのことです。

実はこの件、僕も昨年から悩まされていた症状なのですが、やっぱりというかなんというか、Google Cast にその原因があったと分かり、ホッとしました。

我が家で発生していた具体的な症状は、Google Home を買ってからしばらくの間、Android・iOS・Windows を問わず、Wi-Fi の認証は通るけれどもパケットが流れなくなることがある、というものでした。なお、症状が発生している間は、Wi-Fi ルーターが属している同一ネットワークの有線LAN接続も不安定な状態となっていました。(我が家では、もともと Nexus Player や Chromecast は取り外してある状況でした。)

タイミングや状況証拠から、Google Home がらみの仕様上の問題が原因であることは確信してはいたのですが、なかなかそれらしい情報が見つからず困っていた件になります。

「Myce.com」によると、この症状は、新しいバージョンのOSを搭載した Google Cast デバイスと Android デバイスがネットワーク上に存在していると発生する、とのことで、昨年10月頃の Android のアップデート後から出ているようです。

症状発生時の一時的な対策としては、機器のリブートによるメモリの開放や、Android 機器側でキャスト機能を無効化する方法がありますが、根本的な対策は、Google 側のアップデート待ち、という状況になっています。

また、TP-Link の一部製品のように、ルーター側のアップデートによっても対策できる場合があるとのことなので、ルーターのアップデートを行うのも方法の一つでしょう。

現状、YouTube などの Google Cast 対応アプリは、スリープモードからの復帰時、Google Cast 機器の検出や接続維持のために、"MDNSマルチキャストディスカバリーパケット" と呼ばれるパケットを送信する仕様となっています。

これは、通常であれば20秒に2パケットだけ送信されるのですが、最近のバージョンの Android では、復帰前のスリープ時間が長いほど送信されるパケット量が増加し、これが時に10万パケット以上の巨大なバーストを発生。短時間に大量の通信を行った端末をルーターが切断するため、Wi-Fi での通信が一時的にできない状況となるという仕組みとのことです。

現在のところ、同症状が確認されているのは、Asus、Linksys、TP-Link、Synology の4社とのことですが、個人的な経験からは、他の環境でも影響はあるだろう。と推測しています。

最近では、PC やスマートフォンだけでなく、Fire TV などのセットトップボックスや家電などでも Wi-Fi が多く使われていますので、こういう行儀の悪い Wi-Fi デバイスがあると、生活への影響は非常に大きなものとなります。

早く根本的なアップデートがなされることを期待したいものです。

ソース・関連情報:

Hatena Pocket Line

コメントを記入