last update 2018年3月12日 10:53

iPhoneを使ってマクロ撮影する(力技)

三月に入って急に春らしくなってきました。そろそろ来るかな〜と、のんびり準備をしていたら玄関の前で「もういますけど……」と不意打ちを食らった感じですね。

ところで春と言えば卒業式に入学式、そして最近では運動会という所も多いようです。お父さんお母さんは我が子の勇姿を収めようと一眼レフの購入を考えていませんか?

ですが、意外と一眼レフで接写をするのは難しいもの。スマホ慣れしているとなかなか近くのものを大きく撮るのは大変です。ということで、今日は、ちょっと風変わりな実験をしてみました。

では早速始めます。

how_to_macro_shot_with_iphone_2_sh

準備するものです。

100円玉が小さく見えますが、このiPhoneは通常より大きい「6s Plus」です。SPIEGELのルーペはこれ一個で3倍/4.5倍/6倍/9倍の使い方ができる優れもの。今日は6倍と9倍を試します。

how_to_macro_shot_with_iphone_3_sh

実験は簡単!

  1. ルーペを通して100円玉を見ている状態に
  2. iPhoneのカメラで近付く
  3. ちょうど良い位置でシャッターボタン

終わりです。

how_to_macro_shot_with_iphone_4_sh
これはルーペなしで目一杯近づいた写真。 約60mmの位置です。さすがiPhone。これだけでも結構キレイです。

6倍のルーペを通した写真です。桜花のラインがくっきりしました。
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9倍のルーペを通した写真です。 見えますか? 葉っぱのフチは盛り上がっているんですよ!ゆがみが激しいのはルーペの性能です。
how_to_macro_shot_with_iphone_6_sh

どうでしょう? まぁ予想通りの結果ですね。 今回の実験をまとめると以下のような感じになります。

how_to_macro_shot_with_iphone_7_sh

図中のレンズとイメージセンサはiPhoneに内蔵されるカメラです。スマホ向けのカメラは小型化のためイメージセンサにレンズが取り付けられた状態の部品を使用します。分かり易くするために分割して描きました。

how_to_macro_shot_with_iphone_1_sh

被写体とiPhoneカメラのレンズの間にルーペを置きました。その結果……

  1. レンズの合成焦点距離」の法則で「主点」が被写体に近付く
  2. 焦点距離が長くなる
  3. 画角が狭くなる

という現象が起こっているわけです。

今回のような「ルーペで即席マクロ撮影」が可能になるのは、スマホのカメラの「被写界深度が深い」という特徴のおかげでしょう。この被写界深度、良く耳にするキーワードですがけっこう難しい話です。理解するには「許容錯乱円径」などイメージセンサの特性を知る必要があります。

イメージセンサとレンズで実験したいという方、RSコンポーネンツでオンセミなどのイメージセンサを売っています。もちろん、部品むき出しの状態です。データシートもダウンロードできますのでお試しください。

カメラ向けというより検査装置などを開発するベンダー向けのようですが原理は一緒です。(むしろ高機能か?)

電器店などで売っているiPhone用のマクロレンズも原理は同じでしょう。

実験は以上です。どうでしたか?一眼レフも悪くありませんが、iPhoneにはiPhoneの強みもありますよね。

ちなみに一眼レフには最初から専用のマクロレンズが用意されていますが…。

でも……、例えばこんな時。入学式でお子様の肩に偶然とまったテントウムシの表情を撮影したくなったらどうします?

今日の豆知識、覚えておいて損はありません!

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