シダキュアによるスギ花粉症の舌下免疫療法を始めてみた(第1回:概要編)

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ここ9年くらいで徐々に花粉症の症状が出てきた管理人。今では、立派な花粉症患者として、春先の1~2ヶ月ほどは薬のお世話になる生活を送っています。

が、薬をもらうために通院するのはやっぱり面倒ですし、春先に睡眠の質が悪くなるのも嫌だ。ということで、最近発売されたばかりの新薬「シダキュア」による、スギ花粉症の免疫療法を今年から始めてみることにしました。

ちなみに、特異的IgE抗体検査、いわゆるアレルギー検査の結果によると、僕のスギ花粉症の重さは「クラス3」の下の方。 以前は「クラス4」の下の方だったので、かなり改善傾向にある中でのスタートとなります。

そういった経緯もあるため、治療の成果が本当に薬によるものなのかどうかは怪しい部分もありそうですが、何であれ、少しでも楽になればいいよね、ということで、まだ始まったばかりのこの治療の体験記を、ちょくちょく書いていきたいと思います。

今回は初回受診までの経緯や、シダキュアがどんな薬なのか、などを患者の目線から書いていきたいと思います。

アレルゲン免疫療法の効果は人それぞれ

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詳しい話に入る前に。

今回受ける「アレルゲン免疫療法」というのは、体に少量のアレルギー物質を取り込み続けることで、アレルギー症状を緩和できる、かもしれない、という治療法。

そのメカニズムはまだ完全には解明されておらず、全ての人に効果が期待できるものではないとのことです。あと、効果があったとしても、症状を完全に抑えることができるとも限らないそう。つまり、「賭け」の要素がある治療法ということになります。

ただ、症状を完全に抑えることができなかったとしても、症状が和らぎ、薬の使用量を減らせる可能性はあるとも聞いています。

僕はイネ科の花粉症も持っているのですが、そちらは「クラス2」の下の方。夏秋は花粉症の薬を服用しなくても良い状態ですから、せめてそのくらいまでは緩和できるといいなあ、という魂胆で始めてみました。

なお、「シダキュア」による治療期間は最低でも3年以上。しかも、新薬の発売後から1年間は、2週間に1度の通院が必要という、けっこうな労力が必要な治療法です。

元々、いつかは試してみたい、と思っていたことなので、思い切って始めてみることにしました。

初のスギ花粉症治療向け舌下錠「シダキュア」を試す

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決心をして通院を開始したその日、先生からちょうどその日に「シダキュア」という新薬が発売されたことを教わりました。

「シダキュア」は、スギ花粉症治療用の国内初の舌下錠。冷蔵庫で冷やす必要もなく常温保存できるので旅行先でも継続しやすく、また、液体タイプと違って舌下でタブレットを1分間保持するだけなので服用がしやすいのも特徴です。

また、これは僕が受診した先生の主観にはなりますが、液体タイプのシダトレンよりはシダキュアの方が濃いので、恐らくは、シダキュアの方が効き目も高いのではないか、との意見を頂いたこと、あと、基本的に新しいもの好きの僕ですから、どうせやるなら新しい治療法の方がいい!と思ったこともあって、今回はシダキュアによる治療を選択しました。

治療は認定医から受けられる

アレルギー免疫療法は、認定を受けた医師のみが行えるそうです。

僕も内科を何件か回りましたが、全ての病院で扱っているわけではありませんでした。ということで、近所の内科の先生からオススメのアレルギー科を紹介していただき、今回、受診に至った、という形です。

実は同じ日に、他院でもアレルギー免疫療法について相談してはいたのですが、新薬の話は一言も聞きませんでした。やっぱりアレルギー専門医の先生の方が、情報収集などの面では有利なのかもしれません。

事前にアレルギー検査が必要

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スギ花粉症の治療を受ける前に、症状の原因が本当にスギ花粉なのかどうか、を確かめるため、アレルギー検査が必要と言われました。

ということで僕が受けたのは、1回の採血で39項目をまとめて検査できる「View39」。 医師が必要性を判断した場合のみ保険適用となり、検査料金は5,000円程度。 僕の場合、他の診察とまとめて8,000円強でした。

この他にも、36項目の「MAST36」という検査もありますが、そちらはもう少しお安くなるそうです。

今回は、検査と治療を別の病院で受けましたが、検査結果を持っていったこともあり、2軒目の病院でもスムーズに治療を受けることができました。

初回の服用は病院で経過観察が必要

アレルゲン免疫療法は、稀に重篤なアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。そのため、初回の服用時は、念のため午前中の早い時間に来院し、病院でシダキュアを服用した後、1時間程度の経過観察を受ける流れになります。

気になる副作用ですが、僕の場合、喉の奥に若干の違和感を感じたのと、下唇の腫れ以外、特にはありませんでした。

病院によっては薬を常備していない所もありますので、実際には初回受診時にそのまま開始、ということはなく、予約して薬を取り寄せてもらう必要がある場合も多いと思います。

僕のケースでは、1軒目の病院では薬の在庫無し、2軒目では液体タイプは常備していたのですが、シダキュアは発売日当日だったため在庫なしでした。

ラムネのような薬。確かに飲みやすい。

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「シダキュア」は、こんな感じで処方されます。

通常だと、錠剤を押し出してパッケージを破ってから薬を取り出す方が多いと思いますが、「シダキュア」はラムネのように脆く柔らかいため、まず銀紙を完全に剥がしてから、後ろからパッケージを押して錠剤を取り出す必要があります。

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また、開封時、手が濡れていると薬が溶けてしまうため、必ず乾いた手で薬を触る必要もあります。

錠剤と比べて少し大きめなので舌下で溶けるか心配でしたが、1分もするとほとんど溶けてなくなってしまいました。溶け残った場合はそのまま飲み込みます。

液体タイプの場合は、舌下で2分間保持する必要があると聞きましたが、こちらは1分で良いので、負担はかなり少なめ。今のところ、1度も1分以内に飲み込んでしまったことはありません。このあたりの飲みやすさは、多分、お子さんには有り難いんじゃないでしょうか。

この他にも、服用後5分間は飲食禁止、服用前後2時間は激しい運動やアルコールの摂取、入浴などは避ける、などの注意事項があります。詳しくは医師の指導に従ってください。

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印象的だったのは、「誤ってたくさん服用しすぎないように」という念押し。具体的には、飲んだかどうか分からないときは、その日はもう飲んではいけない、とか、そういう感じでした。

2週目からは成分量が増える

1週目(7日間)はシダキュアの2,000JAU、という小容量タイプを飲みますが、2週目からはシダキュアの5,000JAUという成分量の多いものに切り替わります。

ということで、2週目が始まる前に再度通院が必要となりました。通院間隔が短くなるため、時間に自由が効く方でないと最初はちょっと辛いかもしれませんね。

とりあえず、この記事では1週目の終わりまで、ということで。

次回以降は2週目以降の増量で副作用がどうなったのか、とかとかを書いていたいと思います。

また、将来的には来シーズンどうなるのか、そして僕のスギ花粉症が本当に治るのか、観察していきたいと思います。

※この記事は広告ではありません。

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