last update 2019年7月16日 21:24

【Alexa】複数の部屋でスマートホームを使うなら、家電の名前の付け方はこれが鉄板

Alexa のスマートホーム機能を複数の部屋で使うようになると困るのが「家電の名前の付け方(命名規則)」。

ということで今回は、複数の部屋で大量の家電を Alexa からコントロールする場合の設定のコツ、をお話します。

このあたりを意識するようにすると、以下のような症状の対策にもなります。

  • 登録した「定形アクション」が使えない、聞き取りに失敗する。
  • 電気を点けただけなのに、「グループ」で定義した部屋の家電全部がONになる。
  • 「同じ名前が複数あります。どれですか?」というエラーが良く出る。

複数部屋の同種・同名の家電をAlexaで呼び分ける

Alexa で複数の部屋に設置された同じ種類の家電を呼び分けるベスト・プラクティス、に入る前に、Amazon Alexa と Google Home における「部屋」の概念の違いについて説明しておきましょう。

競合である Google Home(Google アシスタント)には、各家電が設置されている「部屋」を登録する機能があります。

このため、例えば「書斎」に設置された「エアコン」は、「書斎のエアコン」というキーワードで呼び出すことができるわけです。

また、書斎部屋に Google Home が設置されている状態で「書斎のエアコン」という機器を「書斎」という部屋に登録すると、機器名が自動的に「エアコン」に変わり、書斎からは「エアコン」、他の部屋からは「書斎のエアコン」という名前で書斎のエアコンを呼び出せるようになります。

以前は「電気を点けて」と命令すると、全部屋の電気、それどころかスマートコンセントにつながったサーキュレーターまでもが点いて鬱陶しい、というイケてない仕様でしたが、現在はこの問題が修正され、「電気」というデバイス名で呼びかけてもその部屋の「照明」だけがONになるなど、洗練されたものとなりました。

ただ、現代的な設計のお宅だと部屋ごとに声の区画がキレイに分かれていないケースも少なくないため、これが誤動作の原因となる場合もあったりはするわけですが…。いずれにせよ、Google Home のこの仕様は設定の手間も少なく、呼び出し時のワード数も少なくなるため、手軽とは言えるかもしれません。

一方の Alexa には「機器の所属する部屋」という概念はありませんが、代わりに所属する「グループ」を指定できます。

1つの機器が同時に複数グループに所属できるのが特徴で、例えば、2階の各部屋毎のグループ名とは別に「2階」というグループを作成し、2階の全機器をそこへも登録する、といった使い方も可能。これはこれで非常に便利な機能です。

Google Home のカスタムルーティン機能でも似たことはできますが、Alexa の方式なら「グループ名+を+操作内容」という呼び出しコマンドのうち「操作内容」部分の言葉の揺れにも柔軟に対応してくれる分、より便利です。

このあたりは設計思想の違いというか、各社らしさを感じる仕様ですね。

ライトな使い方であれば、Google Home の方が取っつきやすいかもしれませんが、スマート家電が増えてくるとこのグループ機能は非常に良く使うようになってきます。

そんなこんなで我が家では、自然と Alexa に全てのスマートホーム機能が集約されていくこととなりました。

可能な限り、家電名の頭には部屋名を付ける

ということで色々と試した結果、我が家の Alexa での家電・機器の命名ルールは、次の内容に落ち着きました。(2019年6月のAlexaのアップデートを受け、命名ルールを変更しました。)

  1. すべての部屋を見渡して1つしかない機器名の頭には部屋名を付けなくてもよい(付けても良い)
    例:「テレビ」「電気ケトル」「間接照明」など
  2. 一番良く使う部屋の機器名の頭にも部屋名を付けなくてよい
    例:(リビングの)「エアコン」「照明」「扇風機」
  3. 複数の部屋に同一名称の家電がある場合は、機器名の頭に部屋名を付ける
    ただし、「2」の一番良く使う部屋にある機器は例外とする
    例:(リビングの)「エアコン」「書斎エアコン」「寝室サーキュレーター」(リビングの)「照明」「書斎の照明」
  4. 「電気」を含む機器名は避け「照明」に置き換える
  5. 部屋単位での操作向けには「部屋名」のグループを作成する
    例:「書斎」「リビング」「寝室」
  6. 家中の電源を操作する場合は、「全部」というグループ名を作っておく。

という感じ。

この中で特に肝になるのは「2」「3」「4」「5」です。

以前の Alexa では、異なる部屋に設置された家電名を全て「部屋名」+「の」+「家電名」に統一すると( 例えば、書斎とリビングにエアコンがある場合)「同じ家電が複数見つかりました。どれですか?」というエラーが出たり、また、どういうわけか部屋(グループ)全体の操作と勘違いされる場合がありました。

例えば「書斎」というグループ名と「書斎のエアコン」という機器名が同時に存在した場合、Alexa に「書斎のエアコヌを付けて」と命令すると、Alexa がこれを「 書斎 の エアコヌ」と分かち書きし、先に「書斎」というグループ名がマッチすることがあったわけです。

この症状は、2019年6~7月の Alexa のアップデート以降は出なくなったように思いますのが、いずれにしても、今回紹介した命名ルールでちゃんと発音しさえすればうまく機能するはずです。

また、Alexa のスマートホーム機能の内部処理については推測の域を出ませんが、かなりヘビーに使いつづけている僕の感触として、

  • Alexa はユーザーからの命令を分かち書きし、かなり柔軟にマッチさせる仕様となっている
  • 「電気」は特殊キーワード

という暗黙があると確信しています。

例えば「書斎の電気を点けて」と命令した場合、これも必ずではないのが難しいところですが、「書斎」というグループに登録してある全家電の電源が点くことがあるのです。これは数十台の家電をすべて Alexa からコントロールするなら、必ず覚えておくべきコツです。

また、Alexa のマッチの柔軟さは、時として誤動作の原因となります。

これは例を挙げると、グループ名は「書斎」、家電名が「書斎のエアコン」という場合に「書斎エアコン」と発音すると、グループ名の「書斎」の方が先にマッチする場合があるのです。

また、「書斎エアコン」として登録した家電を「書斎のエアコン」という名前で呼び出しても使えるところなども、背後にある複雑な仕様を感じさせてくれるところではあります。

ちなみにどうにもちゃんと認識してくれない場合の逃げ道として、部屋名と機器名の間の「の」を機器名から消す、というのは、Alexaマニアなら知っておきたいトラブルシュート知識と言えます。

現状、「2」「3」「4」「5」の命名規則に従い、機器名を正しく発音すれば、これらの症状は避けることが可能であり、実用上、問題なく運用できます。

Alexa の認識ロジックとしては、機器名の頭に部屋名を付けさえしなければ、こういった複雑な仕様に巻き込まれる危険性は少なくて済みますが、実際には複数の部屋に同種の家電が設置されているケースは多いでしょう。ぜひ今回のルールを参考にしていただければ、相当数のIoT機器が設置されているお宅でも、快適な Alexa ライフを送ることができるでしょう。

「~を消して」は「~を切って」に

今回のルールに従った場合、2019年6月の Alexa のアップデート以降「書斎のエアコン」のような部屋名が付いた機器が「~を消して」という言いまわしでは応答しなくなることが確認されています。

この場合、「~を切って」というフレーズにすればちゃんと電源が切れるので、言い方を変えてみてください。

以前も「~を消して」という言いまわしが効かなくなったことがありましたが、その際はリストの項目の完了と間違えられていたような…。

家電名変更はAlexaへの連携元で変更→Alexaへ再連携が理想

多くのスマート家電には専用の管理アプリが用意されており、そちらで設定した機器名が Alexa へ連携される、という機器名データの流れになっているかと思います。

この場合、下流である Alexa 側で機器名を変更してしまうと、どれがどの機器なのか分からなくなってしまいがちです。

ということで、家電名を変更する際は、あらかじめ各管理アプリ側で名称を変更してから Alexa へ反映するのがオススメです。
alexa_remote_naming_rule_13_sh

機種によって例外はあるかもですが、手元で確認した範囲では Alexa 側への名前変更の反映はスムーズにできます。

登録済み定形アクションやグループに登録済みの機器名も自動で変更される場合があるので、このあたりの試行錯誤のコストは低く抑えられるかも。ただ、定形アクション内の機器が勝手に変わっちゃう場合もありますが。

 

理想を言えば Google Home で実現されているように、例えば各部屋で「エアコンをつけて」と言えば、その部屋のエアコンだけがつき、別の部屋を操作したい時だけ部屋名を頭に付ける、というのがスマートそうな気もするのですが、扉のないオープンな空間に Echo が複数台ある状態だと、どれを優先するのか判別が困難でしょうから、現実的とは言えないのかもしれません。

我が家でも、ランドリールームで命令したのにキッチンの Alexa が反応してしまう場合が少なくありませんし、実際問題、電気のON/OFFは部屋に出入りする時がほとんどですから、点けたり消したりしたい場所が必ずしもスマートスピーカーがある場所とは限らないんですよね。エアコンなんかも、その部屋に行く前に事前に付けておいて冷やしたり温めておくケースも少なくないですしね。

ということで、今回紹介した命名規則。ご自宅のすべてをスマートホーム化する際などには、ぜひ参考にしてみてください。

この記事への4件のコメントがあります

  1. ウナストラーダ says:

    4ヶ月前

    こんにちは。
    私も複数台のスマートスピーカーと赤外線を導入したところ、二台あるテレビとエアコンのコントロールの際に「複数台みつかりました」と言われるようになりました。
    テレビはグループ化してからなのか、テレビ○○と言うだけでその部屋のテレビだけを操作できるようになりましたが、エアコンだけがどうしてもうまくいきません。
    今まで要らなかった部屋名をつけるのが地味に面倒に感じております。
    突然申し訳ございませんでした。

  2. ayu says:

    1ヶ月前

    こんにちは。とても参考になりました。
    先日2台目のエコーを購入したのですが、今まで 「エアコンつけて」で済んでいたものが「リビングエアコンつけて」と長くなってしまい少し不便に感じています。
    記事にある、
    >例えば各部屋で「エアコンをつけて」と言えば、その部屋のエアコンだけがつき、別の部屋を操作したい時だけ部屋名を頭に付ける、というのがスマートそうな気もするのですが、
    上記の操作ができたらすごく便利だと思いますがそのような設定は可能でしょうか?調べましたが分からなかったのでもしご存知でしたら教えてください。

  3. ひろも says:

    1ヶ月前

    コメントありがとうございます。
    記事の更新が追いついていないのですが、現在では Alexa 側のアップデートにより、例えばリビングに「エアコン」、その他の部屋には「部屋名のエアコン」と命名しても、「エアコン」という言い回しでリビングのエアコンのみが正しく動作するようになっている、との認識です。
    また、2019年6月のAlexa側のアップデートにより、部屋名の後の「の」を入れても動作するようになった、との認識です。
    ただし、その場合、「部屋名のエアコンを消して」という言い回しは使えず、代わりに「部屋名のエアコンを切って」と言い換える必要があります。
    このあたりの詳細については以下の記事をご確認ください。
    https://www.teradas.net/archives/30652/

  4. ayu says:

    1ヶ月前

    そうなんですね。徐々に便利になっていますね。色々な言い回しにも対応されるとうれしいのですが(^^;中々欲しい情報が手に入らなかったので助かりました。丁寧に教えていただきありがとうございます。記事の更新楽しみにしております。

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