家電の振動・うなり音対策に100均のシリコンモールドが効く【低周波音】

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以前、家電製品から出る「振動」や「うなり音」対策として、家電の下に「激落ちくん」を敷くと防振・静音効果がめちゃめちゃ高い、という記事を書いたのですが覚えてますでしょうか。

そのときの記事はこちら。

洗濯機、冷蔵庫などの重量級家電には効かない方法ですが、作りの悪い安家電などによくあるビビリ音が原因で床鳴りするケースでは絶大な効果を誇るこの方法。

ただ、この方法にも欠点はありまして、長期で使っているとホコリを吸着してだんだんと汚くなってくる。その上、掃除もしづらいから見た目が悪い。あと、ルンバなどのお掃除掃除機がぶつかると動いちゃう、という問題もある。

というわけで、なんとか解決できないものか、と、色々と脳内で計算した結果、シャーレをひっくり返したような形状の柔らかいシリコンがあれば防振に効きそうだし、家電に吸着するから床からも動かないし、洗って繰り返し使えるんじゃないか、という結論に到達。

ということで、1年半くらい、安価でちょうど良さげなものはないかとずっと探し回ったところ、先日ようやく、100円ショップ「キャンドゥ」でこいつを発見!
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ハンドクラフトコーナーで見つけた amifa という会社のシリコンモールド(シリコン型)です。本来の用途は、石膏を流し込んでアロマストーンを作るんだそう。
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真っ白すぎて写真ではかなり分かりにくいのですが、縁が均一の厚さになっている柔らかいシリコン型になります。硬さも深さもいい感じ。狙い通りの道具が見つかりました。
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ひっくり返すと底のほうが若干広がっていることが分かります。
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このシリコンモールド、種類は色々ありますが、オススメは「蝶」と「鳥」の2種類。
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理由は、縁が均一で、深さも均等に近い柄だから。

直径は「蝶」が60mmちょい。
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「鳥」が51mm強です。
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使い方は簡単。下の写真のように家電の底面に貼り付けるだけ。うちではシリコンモールドの底と家電の底の側を吸着させています。
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設置イメージ。床から少しだけ浮きますが、横から見なければインシュレーターはほとんど見えません。
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当たり前ですが、最低でも3点には貼り付けないと家電が安定しません。写真のサーキュレーターはかなり小型なので3つしか貼れませんでしたが、4つくらい貼るとより安定します。

こいつの欠点は、洗剤で良く洗ってから使わないと床に油染みができること。最初は良く洗っておいた方が良いです。

油染みに関しては洗剤で拭けばある程度落ちるので、個人的にはあまり気にしていませんが。

あとはサイズや家電の重量も重要です。超小型の家電であれば「鳥」でないとサイズが大きすぎるでしょうし、中程度の家電だと「蝶」でないと重くて潰れてしまう可能性があります。

このあたりは、家電の重さやサイズに応じて使い分けると良いでしょう。

 

ちなみに、防振というだけなら、この手のシリコン製のコンセントキャップを使う方法もありますが、硬さが硬すぎてあまり効かない印象です。また、家電に張り付いてくれないので、移動の際に面倒と思います。
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防振・制振・静音化の性能面で言えば、以前に紹介した「激落ちくん」のほうが、特にびびり音のような低周波音では圧倒的に効果が高いわけですが、設置環境によっては今回のシリコンモールドでも十分、気にならなくなる人もいると思います。

このあたりは床のタイプによって変わってくるので、確実性がほしいなら「激落ちくん」を。振動があまり気にならない環境であればシリコンモールドを、という風に、自分の環境に合わせて使い分けると良いのではないでしょうか。

扇風機やサーキュレーター、空気清浄機、除湿機、PC・パソコン、外付けハードディスク(HDD)などの軽量家電の騒音に悩んでいる方は、過去記事とあわせて参考にしてみてください。

ちなみに後から知ったんですが、今回のシリコン型をひっくり返した防振材、一部の静音PCケースの足が似た構造になっているそうです。床材によっては共振することもありうるとは思いますが、なるほど、製品でも使われている方法なのですね。

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この記事へのコメント(2件)

  1. ? says:

    5年前

    冷蔵庫には何も対策してないんですか?

  2. ひろも says:

    5年前

    冷蔵庫にせよエアコンにせよ、重量物の振動対策は難しいので、そもそも静音性の高い機種を買うようにしています。具体的には三菱製の静音性能の高さを謳っている機種を買うようにしています。

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