last update 2019年3月13日 14:09

そろそろ小規模サイトもAMP対応?最新情報まとめ(2019年3月)

Keyboard with Web Traffic Button.

Google が長らく推進しつづけているWEB爆速化規格の「AMP」。

サイト運営者の皆さんとしても気にはなっていることとは思いますが、「AMP WordPress」などのキーワードで検索すると「PVが下がった」「収益が下がった」など、良く分かっていない方々の昔の悪評ばかりが出てくる状況。そのせいか、小規模サイトでの導入がなかなか進んでいないようなのですが、近ごろはこのあたりの状況が変わってきているので、最近の動向を軽くまとめておきます。

WordPress用AMPプラグインの進化

WordPress 用の AMP プラグインは進化を続けており、現在のバージョンでは画像のIMGタグだけでなく、iframe タグもAMP対応タグへ自動変換してくれるなど、かなりの部分まで面倒を見てくれるようになっています。

ご存知の通り、この AMP 公式プラグインの開発には Automattic、Google も深く関わっており、新バージョンでは WordPress の新しいエディタ「グーテンベルク」にも対応するなど、精力的にアップデートされています。

今は管理画面から Google Analytics との連携も設定できますし、昔、使ってみたけどもう外した、という方は、もう一度見てみると面白いんじゃないかと思える状況です。

ちなみに iframe のAMPタグへの自動変換は、Amazon アフィリエイトとの親和性を考えたときにも有り難い仕様と思います。

豊富なAMPコンポーネントと広告の改善

amp コンポーネントのリッチ化で表現力がアップしたことにより、AMPファーストのサイトまで登場するようになってきました。

個人的には、流石にまだAMP専用サイト、は時期尚早のような気はしますが、複数テンプレートのメンテ・維持は面倒ですから、ひょっとすると将来的にはこういうサイトも珍しいものではなくなるのかもしれません。

また、AMP広告の進化も目覚ましいものがあります。

2017年8月、amp-ad が Fast Fetch に対応。2018年3月には AdManager / AdSense トラフィックに適用開始されるなど、改善が続いています。

Fast Fetch は、昔の DFP(DoubleClick For Publishers)、今でいう GAM(Google Ad Manager)のシングルリクエスト機能に相当するもので、1回の広告リクエストでページ内の複数の広告クリエイティブを一括ロードできる機能です。

もともと、高速化を標榜しておきながらシングルリクエストに未対応だった、という方がおかしい話ではありますが、現在ではこの弱点が解消されつつある、ということで、押さえておきたい部分です。

あと、AMP 化でやっぱり心配になるのは収益。

AMP 広告では、仕様上、事前に場所とサイズを両方指定しておく必要があります。これはつまり、既に GAM で複数サイズ指定の広告枠を利用している場合、明らかな収益機会の逸失になるわけですが、AMP が Google の自動広告に対応したことで、この辺りの事情が変わってきました。

Google の自動広告では、Google 側で広告サイズと配置を最適化してくれますので、AMP導入による収益低下に対するエクスキューズにはなりそうです。

実は、先日、お呼ばれした Google 主催の某イベントでも、同業者さんと「やっぱり Google の自動広告は強いよね」という話はしてましてですね、それが AMP でやっと使えるようになった、という部分はかなり大きいと思うわけです。

また、以前の AMP では3ビューポートより下の広告はロードされませんでしたが、2018年3月からは(ブラウザがアイドル状態であれば)12ビューポートまでレンダリングされるようになった。というのも大きいところ。(※DFPタグにて)

昨今、広告出稿側が Viewability にこだわりを見せる中、単価の問題は出てくるでしょうが、これまで収益機会のなかったところに収益機会が出てくるわけですから、これも AMP 化の背中を押す要因となりそうです。

自サイトからAMP Cache配信できるモジュールも

コンテンツの所有・配信を自前で強力にコントロールしたいメディアとしては、AMP Cache に配信を委ねることに抵抗があるケースもあろうかとは思いますが、現在では、これに対するソリューションも提供されています。

かつては自サイトからの AMP 配信だと AMP Cache からの配信に比べてパフォーマンスが劣っていましたが、2018年2月に「amp-toolbox-optimizer」という Node モジュールが公開。AMP Cache と同等の最適化を自前環境でも実現できるようになりました。

ウチもそろそろ…

もともと AMP は、配信技術に劣る情報発信者の方でも高速なモバイル向け WEB サイトを実現できる、という側面を持っていたわけですが、現在の状況を見ていると比較的大きいサイトでばかり採用されているように思います。

実はウチのサイト、AMP 対応は技術検討のみで未導入だったのですが、そのかわりになるような高速化はそこそこやってましてですね。まぁ、ごちゃごちゃしてるので、結果、あまり速くは感じないはずですが、HTTP/2 対応や DFP シングルリクエストの活用、ランキングやSNS連携数のサーバー側事前処理など、この規模のサイトにしては面倒な高速化に労力を割いてきました。

これらの今までの努力は、設計思想的にも実装的にも AMP との相性がすこぶる良いので、一部のコンテンツから順次、AMP 化を検討していきたいな、とは思っているところです。

ただ、現状の高速化の度合いだと、結局、表現力を下げずに今のまま AMP 化しても、あまり変化は無い気がして気がして…。

※見出し画像はライセンス購入済み

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