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USB Type C→Bへの変換アダプタ製品がほとんど無い理由は?【レビュー】

 last update 2021年6月28日
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身の回りの主砲級ガジェットがほぼ USB Type C 対応した今、未だに micro USB Type-B にしか対応していない製品はかなり鬱陶しく感じるようになってきました。

ってことで、自然な欲求として USB Type C から Micro-B への変換アダプタを探してみるわけですが、その手の商品はなかなか少ない。そして、あったとしても妙な怪しいメーカーの製品しかない。

ってことで、とりあえず実機を買って色々試してみたことや調べたことをまとめておきます。

※ 現在はこちら↓の製品をオススメしています。こちらでは、本文中にあるサイズ感の問題はほぼ感じません。

怪しい製品しかないType C to micro-B変換アダプタ

Amazon で探してみると Type C to micro-B の変換アダプタは、まともなメーカーの製品が見当たりません。

それでも試してみなきゃ分からない、という事で、とりあえず56KΩの抵抗入りの「Astarye」とかいうブランド(?)の変換アダプタを購入。(※現在は絶版のため、商品リンクは削除しました。)

なんと2つで800円弱!という激安アダプタ。レビューも詐欺っぽい気もしますがその辺は無視。だって、他はもっと怪しいのしかないんだもん…。

あー、未開封なのに中にゴミが入ってるわ…。
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開封。ゴミは取れましたが、なんか最初から薄ら汚れてる部分が…。
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色々気になるところはありますが、先に進みましょう。

Type C→Micro B変換アダプタ経由で充電できた製品

まず、いきなり驚かされたのはこちらの USB アダプタ、微妙に規格とサイズが違うのか、挿抜感がめちゃくちゃ硬い。バキィッ、と抜き差しする感じ。

例えるなら、「ズボンを脱くだけのつもりが腰から下が取れちゃってないか心配になる」みたいな挿抜感。

修理から上がってきたばかりのカメラでいきなりテストしたせいで、まーた基盤が壊れるんじゃ?と恐怖感が半端ない。

が、使っているうちに、なんとなーく、ギリギリ許容範囲になってきたようななってないような…。

とりあえず、充電できたのは Bluetooth ヘッドセットとか、
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ミラーレス一眼みたいな、充電周りが比較的単純な製品。
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2018年モデルの防水 Kindle Paperwhite も問題なく充電可能。
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あと、手持ちの古いモバイルバッテリー2種も普通に充電できました。

なお、充電OKの機器で通信機能があるものの内、どうもカメラは一部画像が取り込めず、せっかく撮った写真が消失して大パニック。結局は普通のMicro Bケーブルを使っています。

Type C→ micro B 変換アダプタ経由では充電NGだった製品

さて、問題は充電できない機器がいくつかあったこと。

シリーズ最後の micro B 対応機である Galaxy S7 Edge。こちらは電源接続時、スリープ解除はされるけど、全く充電されない。
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あと、防水になる直前の世代の Kindle Paperwhite マンガモデルは、充電ランプが点いたり消えたり。こりゃダメだ。
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Fire HD 8 タブレットは、電源接続時、「Fireは低電力充電器に接続されています。」というエラーを吐いた後、10秒くらいで勝手に充電停止。
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打率は8分の5。なかなかバラ色の世界ではないようです。

USB Type-Cの規格で定義されている変換アダプタは2種しかない

ということで、どうしてこんな有様なのかを深堀りしてみたところ、そもそも論として「こんな製品は存在してはいけない」というのが根本原因の様子。

というのも USB Type-C の規格上、以下2種の変換アダプタのみが定義されているからです。

  • USB 2.0 Micro-B(メス)→ USB 2.0 Type-C(オス)
  • USB 3.1 Standard-A(メス)→ USB Full-Featured Type-C(オス・USB3.1 Gen 1)

つまり、Type-C(メス)から別形式へ変換するコネクタは、良からぬ製品、ということらしく。

余談ですが、規格では各変換アダプタとも長さが15cm以内であること、また、前者は56kΩ±5%、後者は5.1kΩ±20%の抵抗が入っている必要があるとも定義されています。

変換パターンがここまで絞られている背景には、恐らくは、ユーザーが USB Type-C 以外のケーブルでUSBホスト同士を接続してしまう事態を避けるため、という気もしますが、詳しくないので詳細は不明です。

個人的には、ほとんどの機器が USB-C 対応となった今、 micro USB Type-B に変換したいよなー、とは思うところです。

色々なリスクを考えると、Micro B と Type C はそれぞれ別のケーブルを用意したほうが無難ではありますが、使える機器であればこういった変換アダプタも便利、というお話でした。自己責任にはなりますが。

↑ こちらの製品は今回レビューした製品とは異なるもので、サイズ感の問題もないように感じます。

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この記事へのコメント(1件)

  1. ハタナカ says:

    4年前

    そうだったんですね…。
    100円ショップのセリアで大量に買い込んでしまった…。
    情報ありがとうございます。

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