DaVinci Resolveで4K編集するならGPUメモリ8GBが最低ライン?

 last update 2020年9月16日

知ってる人からすれば今さらな内容ですが、DaVinci Resolve で4K編集するなら GPU メモリは最低でも8GBはあった方がいい、という話を書いておきます。

DaVinci Resolve は GPU インテンシブなアプリとして大変有名ですが、それは「GPU性能を要求する」というだけでなく、GPU メモリに関しても同じことが言えます。

Resolve は、よく「無料で使える動画編集ソフト」と紹介されていたりするので要注意なのですが、その手の甘言に釣られがちなコスパ好きが選びがちなお値打ち系ビデオカード、例えば現行機種だと GTX1600 系とかの場合、GPUメモリが6GBしかありません。

その手のGPUでうっかり4K動画をFusionなんかで弄ろうもんなら、これはもう「GPUメモリ不足」エラーが頻発して使い物にならない、という事になったりするわけです。

僕の経験上、少なくとも GTX 1660Ti だと、4Kでちょっと複雑なことをすればエラーが頻発する、RTX 2070 Super なら実用になる、という感覚です。

GPUメモリの搭載量だけでなく、実は Tensor コアが関係している?と思う方もお見えかもしれませんが、タスクマネージャーのGPUメモリ消費量を見ていると、恐らくは GPU メモリが6GBなのか8GBなのかで、安定性にかなり影響する、という予感がして仕方がありません。

(そういう意味では、GDDR6 6GB の RTX 2060 で安定性がどうなるのか、というは興味があるところですが……)

厳密な話をすれば、GDDR6 8GB の RTX 2070 Super にしたからといって、GPUメモリ不足が完全に解消するというわけではありません。

特に Fusion で複雑なことをやろうとすると、ちょくちょくGPUメモリ不足が発生したりもするわけですが、それでも、実用上良く使うスタビライゼーションやノイズ除去、フレーム補完、一部のリバイバル系FX程度の処理なら、かなり安定する印象です。

最近は1度も落ちない日も珍しくなくなりましたが、GPUメモリ8GB程度の環境で4K動画の編集をするのであれば、適宜、保存をしながら作業した方が Resolve では安全なのかなぁ、という印象。できれば10GB程度は欲しいと感じます。

Resolve 上では、GPU メモリの容量によってできる事の幅が決まります。正直なところ、GPU メモリはどれだけあっても困りません。

ということで、4K編集での実用ラインは8GBと6GBの間にある。複雑なことをやるなら8GBでも足らない、というのが僕の印象になります。

AMPERE アーキテクチャ時代になっても、GPUメモリが 8GB オーバーなのは RTX 3080 以上のハイエンドモデルだけと聞いていますので、しばらくの間、満足に Resolve で4K編集できるマシンというのは、そこそこお金を掛ける必要がある、という点は覚悟しておいた方が良いと言えるでしょう。

(※記事執筆時の Resolve のバージョンは 16.2.5.015 です。筆者は Windows 10 環境で作業しています。)

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