last update 2020年11月3日 0:04

【注意喚起】1枚しか使えない?Go To Eat食事券は、店独自の利用上限金額に注意

※写真は記事中の店舗とは関係ありません。

一部の自治体だけかもですが、Go To Eat キャンペーンの「プレミアム付食事券」には、店舗が独自に利用上限金額を設定している場合があるんだよ、という注意喚起をしておきます。

そして、客単価のわりに利用上限金額が低く、1人1枚しか使えないうえ、それを周知していないお店もあったので、体験談としてシェアしておきます。

会計時、いきなり「食事券は1枚まで」と告げられた

なぜだかどうしてだか、僕は人からお声掛け頂く機会が多くてですね、いつも割と忙しかったりするわけですが、この日も夜の6時半、もう夕食という頃合いにある紳士から呼び出され、ホイホイと繁華街的なところへと繰り出したのでした。

突然だったので店は現地で探すことにしたわけですが、どうやら紳士が Go To Eat キャンペーンの「プレミアム付食事券」を持ってきたらしく、「じゃあ、今日は食事券が使える店に行こう」という話に。

さっそく食事券が使える店をスマホで調べてみると、ちょうど目の前の店が対象。外観と料理の方向性にかなりギャップがあり不安を感じつつ入店すると、やっぱりというか何というか、料理もお酒もちょい残念な感じ。

って事で大して飲み食いもせず、早々に2軒目へ、と思い、6~7,000円のお会計を支払おうとしたわけですが、紳士が「プレミアム付食事券」を取り出したところで店員さんから、

「うちは Go To の食事券は1人1枚までです。」

と満額利用を断られてしまいました。

店員さん曰く、「店舗が独自に上限を設定することは問題ない」とのことなのですが、店の内外にそれと分かる掲示物もありませんでしたし、何の説明も無かったため、僕らもびっくり。

こんな店を選んでしまって、紳士ごめんよー。ということで、紳士に申し訳なく思い数回抗弁したのですが、店舗としては変わらず「うちの対応は問題ない」との回答。とりあえず、支払い意思がある状態で店に入ったことを示す意味でも、店員さんに言われるがまま、あまり時間をかけず、2枚の商品券+残額を現金で支払って、早々に店を後にしました。

4%引きで行きたくなりますかね?

さて、後で調べてみるとこの「Go To Eat プレミアム付き食事券」、購入時に25%のプレミアムが付くそうで、お会計ベースでは実質20%オフ。1,000円の食事券が800円で買えて200円おトクでした、という計算になります。

僕ら2人は今回、このお店でビール2・3杯とつまみ3品で6,000~7,000円のお会計でした。だから、多分、普通に飲んだら1人5,000円以上のお店だと思うんですね。

で、例えば1人5,000円で食事券が1枚しか使えない、となると、実質的には200円、つまり4%しかお得にならないわけです。

これってば、消費を盛り上げたい政府はもとより、踊らされる側の消費者にも「食事券で20%オフだぜー!」という皮算用があったとするならば、かなり肩透かしを喰らった感じがするんじゃないかなー、と思えて仕方なくてですね。

特に「使える」と期待してこういう目にあった人だと、なかなかにエグい裏切り方をされた、と感じそうな予感がしたので、珍しくこの手の記事を書いてみたわけです。

店独自の利用金額上限は、ルール上「問題ない」

さて、今回の話は愛知県内のため、あくまでもその前提の話にはなりますが、後で調べたところ、少なくともルール上は、お店が独自に Go To Eat 食事券の利用上限金額を設定することは問題ないとのことでした。

つまり、お店の言い分の一部は正しかった、という話ですね。

ただし、キャンペーン事務局側が公開しているレストラン向けマニュアルの注意事項には、赤字で分かりやすく「利用上限金額を予め利用者が認識できるように」との記載があり、制度側としてもこの件がトラブルの元となることを想定している模様。

ちなみに今回のお店は、プレミアム付き食事券の利用上限について、店内外への掲示はもちろん、口頭での事前説明もない状態。会計時に初めて「1人1枚を超える利用はお断り」という形で伝えていました。

つまり、このお店は残念ながら事務局が提示している注意事項を守っていなかったわけです。

お店の事情も分からなくはないが

さて、ここでいったん消費者視点から離れてみると、食事券の利用上限金額を設定したくなる、というお店側の都合も分からない訳ではありません。

というのも本県の場合、食事券の支払いスパンは最長2か月近くとなかなかの長さ。Go To Eat キャンペーンでお客さんが殺到すれば、手持ち現金が寂しくなる事態は容易に想像できるわけです。

本制度の趣旨は「打撃を受けた飲食業界の支援」にありますからから、このあたりへの配慮はあって然るべきでしょう。

ただ、そういった背景から店独自で利用上限を設ける場合でも、特に、今回のように平均客単価の20%程度しか食事券を受け付けない、というケースが散見されるとなれば、消費者サイドとしては、特に小規模な店舗では食事券の満額利用を断られる可能性がある、と身構える人が出てきても不思議はありません。

有名チェーン店ではこういった話をほとんど聞かない気がしていますので、この辺りは、できれば小さなお店を応援したい僕としては、ちょっと心配になる部分です。

自衛のためには「事前確認」を

これも後で知ったのですが、この県の場合、実は、消費者向けの利用案内をよく読むと「食事券の利用上限について各店舗に事前確認を」という趣旨のことが書かれていました。

つまり、紳士が事前にそれを理解し、予め行く店を決め、かつ、お店に事前確認済みなら避けられた、という意味では、今回の件は我々にも落ち度があったといえるわけです。

ただ、2軒目の居酒屋のカウンターで出会った見知らぬ方にこの話をしたところ「上限(金額)がある店なんてあるんすか!」と驚かれたので、まぁ、そりゃそう思うのも無理はないよね、ということで、この制度がうまく回るといいね、という思いから、こうやって注意喚起している次第。

ってことで、食事券の利用上限について消費者サイドでできる自衛策といえば「来店前の事前確認」「満額利用できそうなチェーン店を狙う」「食事券が使えないなら行かないような店には行かない」くらいかなー、という感じ。

ちょっと気になるのは、事務局が推奨する「事前確認」ってのが、満額利用できるお店からしたら迷惑になる気がして。特に、ワンオペやギリギリの人数で回しているお店にこの手の電話がガンガン掛かってきたら困りそうじゃない?

となると、店舗が独自に利用上限金額を設ける場合は、事務局が言うようにお客さんへの事前周知を徹底するとか、ピンク色の Go To Eat 食事券のシールは満額利用、またはお会計の半額以上使えるときしか貼っちゃだめ、等の分かりやすいルールがあってもいいんじゃないか、と思ったり。

何にせよ、少なくとも会計時になってから初めて「1枚しか使えない」、なんて気が付くような運用は、優しくないと思うんですよね…。

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