【DaVinci Resolve】アフレコ時の音切れ問題にVoice Meeter Bananaが効く?

 last update 2021年2月3日

今回は、Windows 版 DaVinci Resolve の FairLight ページでの録音時の音切れ問題で、Voice Meeter Banana を通すとなんとなく安定する気がする、というお話をしておきます。

実は、まだ検証しきれていない状態ではあるんですが、困っている人にはなかなか大きな問題かと思いますので、不確かさがある状態でも早版として情報をお出しておきます。

追加の情報や、経験談などがあれば、ぜひ、コメント、Twitter のメンションなどで情報をお待ちしております。

※ この記事は、将来、詳細を追記・更新する可能性があります。

きっかけは、EVO4・UR22Cでの収録が安定しない件

まず最初に言っておくと、Blackmagic Design の公式見解では、DaVinci Resolve は ASIO に非対応です。

そのため、(Windows 上では)ASIO ドライバでの利用が前提となる EVO 4 は、DaVinci Resolve では(使えるケースもありそうな気はするが)安定しては使えない、というのが僕の見方です。

ということで EVO 4 を手放し、WDM にも対応した UR22C に買い替えたわけですが、こちらもなかなか安定しない。状況によって音切れが発生したり、水中で話しているような音になる症状が出たり、出なかったりするわけです。

その後も1ヶ月くらい色々と試していたのですが、ある日、ソフトウェアミキサーの「Voice Meeter Banana」を通すと、かなり安定することに気がつきました。

Voice Meeter Banana側の設定

まず前提条件として、この情報は十分な検証が行えていないため、効果があるかは未知数。効いたらラッキー、くらいに思っておいて欲しいです。

その前提において、Voice Meeter Banana 側で、以下の設定を入れると「僕の手元の環境では」動作が安定します。

  • HARDWARE INPUT 1:WDM:ライン(4- Steinberg UR22C)
    →A1
  • HARDWARE OUT(A1):Yamaha Steinberg USB ASIO

(※環境によって正確な名称は変わるかも)

また、この上で、「Yamaha Steinberg USB Driver」の設定から、以下の設定にすると、手元の環境では音切れがほぼ発生しなくなりました。

<Steinberg UR22C タブ>

  • Sample Rate:48 kHz
  • USB Mode:SuperSpeed(USB 3.1 Gen1)

<ASIOタブ>

  • Device:Steinberg UR22C
  • Mode:Stable
  • Buffer Size:512 Samples

もっと攻めた設定にしても安定しているのですが、手元のPCのスペックがかなり高いため、安全ラインとして上記の例を出してみました。

必要があれば、バッファサイズをもう少し大きく取っても良いかもしれません。

正直なところ、どうしてこの設定にすると動作が安定するのか、釈然としない部分はあるのですが、少なくとも DaVinci Resove 17 Public Beta 7 では気のせいしゃないくらいに効果がある気がするので、困っている方の助けになればと思い、公開してみました。

なお、EVO 4 では、Voice Meeter を使って音声のルーティングを弄っても、音切れが完全には改善しませんでした。

情報などがあれば、ぜひ、お寄せいただければと思います。

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この記事へのコメント(2件)

  1. digiosa says:

    3年前

    最近こちらのサイトでFairLight について色々勉強させてもらっています。
    私もUR22Cを所持しているのですが
    resolveの環境設定で「ビデオ&オーディオ入出力」でデバイスが出てきません。
    おそらくUR22CがASIOでつながっている状態なので出てきていないのだと思います。
    UR22CをWDMで使おうとしてyamahaのドライバを削除してもデバイスがうまく認識しません…
    何かアドバイスいただけないでしょうか

  2. ひろも(hiromo) says:

    3年前

    コメントありがとうございます。
    個別の事例に対してはお答えしておりませんので一般論となります上、
    当方も無知なところが多く、完全な回答ではないかもしれませんが、その前提にてご返信差し上げます。
    まず、当該設定欄に「UR22C」は出てこないとの認識です。
    そして、当該USB I/Fの場合、初期設定であるMADIのままでの利用となるかと存じます。
    UR22Cについては、WDMでの利用時も同機種用のASIOドライバのインストールが必要であるとの認識であり、Windows標準ドライバでは動作しません。
    また、UR22Cのドライバモデルの自動切替機能は、自動切替というよりは、アプリ側が用意されている口の中からどれを使うか、という表現の方が正確なのではないかと考えております。
    実はこのあたりについて語ったYouTube動画を収録はしたのですが、内容の検証に時間が掛かっており、まだ公開できていない状況です。(公開もお約束できない状態ではあります。)

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