「ひつまぶし」嫌いは「みわ屋」で食べてから言え!道の駅なのに異常に旨いお店

人によれば、僕はたいそう食べ物にうるさい男らしく。

言われてみれば、確かに、

「わざわざ変わった料理にするなら、せめて普通のメニューよりは美味しくしてくれないと」

とは本気で思っているし、何ならリアルで口に出しては不機嫌になる機会も人よりは多いかもしれない。

それはさておき、そんな僕が許せない料理の筆頭格といえば、名古屋メシの「ひつまぶし」だ。

どう考えても「うな重」「うな丼」をわざわざ刻んで、あまつさえ出し汁まで掛けて、で、結果、元より美味しくなった試しがない

名だたる名店に行っても、だいたいいつも、

「うな丼で来いやー!」

という辛辣な感想で終わることしばしばなわけですが、そんな僕が、ひつまぶし嫌いにもオススメできるお店を発見したので紹介しておきます

道の駅の「ひつまぶし」なのに異常に美味い

今回、僕が紹介するのは、岐阜県土岐市の道の駅「志野・織部」の中にある食堂「峠の茶寮 みわ屋」です。

もう1度言います。ここは「道の駅」。その中にある和風食堂みたいなお店です。

この時点でリアル知人の中には「道の駅なんてー」と一瞬、眉をしかめる人がいそうですが、食料品買い出しのバスケット単価12,000円超え、エンゲル係数激高の我々をして、

「俺たちが普段食べてるモノは一体なんだったんだろう」

と思うような超高コスパの店なので、ぜひ信用して欲しい。

とりあえず、ここの「みわ屋膳」か単品の「ひつまぶし」を頼めば良いので、レビューを読む前に食べに行ってもらっちゃって OK なんですが、いちおう、レビューっぽい事も書いておきます。

お店の入り口には行灯っぽいサインが。デカく「ひつまぶし」と書いてあります。

素晴らしい図案のキャラクター。完全にひろもの大好物。

店内はトラディショナル寄りのトラディショナル感。ぶち抜く水車が目を引くテーブル席へと案内いただきました。

見上げればメニュー。これを注文すれば OK な「みわ屋膳」。単品のひつまぶしもあります。(価格は2021年前半のもの)

コレが「ひつまぶし」だ!コレが「みわ屋膳」だ!

というわけで早速オーダー。店内はそこそこの混雑ぶりにも関わらず、うなぎの割には(べらぼうには)待たずに運ばれてきました。

さぁ、目にも見よ。これが「みわ屋膳」だ!

天ぷら!

うどん!

ひつまぶし!

これに小鉢、漬物、出し汁が付いて「みわ屋膳」だ!

なお、僕は無類のアンチうどん派なので、恙無く(つつがなく)うどんをそばにチェンジ。

天ぷらは抹茶塩で食べるスタイル。

ひつまぶしはシャモジでお茶碗に付けて食べます。一般的にはそのまま食べる、薬味を入れて食べる、お出汁で食べる、の3パターンかと思いますが、

この店は、大半を薬味と合わせて出し汁で食べるのがオススメ。

僕はこれまで、先の「ひつまぶし3形態」の中で出し汁で食べるのが一番美味しい、という感覚がイマイチ理解できなかったのですが、ここの出し汁は鰹だしが良くきいており、なんとも言えない一体感がある。

何というか、みわ屋の「ひつまぶし」は食べ物として完成してるんですよ。

ひつまぶしの「出し汁形態」に一体感を感じたことがない、という人はぜひ、ここのを食べてみて欲しい。実際に食べてもらえば、多分、この感覚が分かってもらえるから。

あと、ここも重要ポイント。出汁を掛けるときは山椒を入れない方が美味しいです。

なお、あまりに旨すぎて自分の感覚が狂っているのかと疑い、そこそこ遠いのに複数回通ってまで確認しましたが、それでもやっぱり、この店は大当たり。

それでようやく調べてやっと分かった。このお店、「牛まぶし」などを出す店舗を百貨店に出店してるんですね。そりゃ、まぁ、そういう所からも声が掛かるのも納得の美味しさ。

写真のとおりテーブル・お盆・お櫃などには年季が入っており、バエる要素はほぼありませんが、その分、非常にお値打ちに食べられる、という事で、仕入れに掛けられる原価なんかも考えると、ぜひとも「うなぎ」が安価な年に行って欲しいお店だなぁ、と。

骨せんべいも激しい美味さ

あと、危なく書き忘れるところだった。ここの「骨せんべい」は必ず買うべき!オススメ!

「ふん。うなぎの骨の廃品利用か」などと斜に構えてはいけない。ここの骨せんべいは味は濃いがかなり旨い部類。よく売り切れているので運良く買えた方はラッキー。

いつも「おつまみに最高じゃん」と思って買うも、酒が飲める夜まで残しておけた試しがない。控えめに言って逸品だ。

<場所>

岐阜県土岐市泉北山町2-13-1 道の駅 志野・織部内「峠の茶寮 みわ屋」

岐阜県瑞浪市に本店があるほか、JR名古屋高島屋の地下食品売り場や、岐阜高島屋、うめだ阪急本店などにも出店しているようです。

なお、執筆時点でひつまぶしが食べられるのはこの道の駅の店舗だけ。

この辺りには窯元も多く、素敵なお皿を買ったり、カスタムオーダーできるお店もあります。磁器・陶器に興味がある方はそういう分野でも楽しめる地域ですので、ぜひ、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

公式サイト:

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