「ひつまぶし」嫌いは「みわ屋」で食べてから言え!道の駅なのに異常に旨いお店

 last update 2021年8月4日

人によれば、僕ってのはたいそう料理にうるさい男らしく。

言われてみれば確かに、平生から、

「わざわざ料理・調理するなら、せめて元よりは美味しくしてくれないと」

とは本気で思っているし、何ならリアルで口に出したり、不機嫌にだってなりがち。

そしてそんな僕が、これまで絶対に許せなかった料理の筆頭格が名古屋メシの「ひつまぶし」

理由はカンタン。「うな重」「うな丼」をわざわざ刻んで、あまつさえ出し汁まで掛けて、結果、元より美味しくなった試しがない

名だたる名店に行っても、だいたいいつも、

「うな丼で来いやー!」

と心の中で叫んだことしかなかったワケですが、そんな僕が、ひつまぶし嫌いにもオススメできるお店を発見したので紹介しておきます

道の駅の「ひつまぶし」なのに異常に美味い

ということで今回、紹介するのは、岐阜県土岐市の道の駅「志野・織部」の中にある食堂「峠の茶寮 みわ屋」です。

もう1度言います。ここはたかが「道の駅」。しかも、その中の和風食堂みたいなお店なのです。

この時点でリアル知人の中には「道の駅なんて」と一瞬、眉をしかめる人もいそうですが、高級スーパーと自然派食品店通いの我々をして、

「俺たちが普段食べてるモノは一体なんだったんだろう」

と思ってしまうような超高コスパのお店なので、しっかりうっかりと信用して欲しい。

読むのが面倒な人は、とりあえずここの「みわ屋膳」か単品の「ひつまぶし」を頼めば良いので、読む前にいきなり食べに行っちゃって OK なのですが、いちおう、レビューっぽい事も書いておきます。

お店の入り口には行灯っぽいサインが。デカく「ひつまぶし」と書いてあります。このヤロー!

いかにも岐阜らしい図案のキャラクター。めちゃくちゃカワイイ。ひろも(管理人)の大好物。

店内はトラディショナル寄りのトラディショナル風。巨大水車が机のド真ん中をぶち抜く良いお席へと通して頂きました。

見上げればメニュー。これを注文しておけば OK な「みわ屋膳」がお目当ての品。単品のひつまぶしもあります。(価格は2021年前半時点)

コレが「ひつまぶし」だ!コレが「みわ屋膳」だ!

というわけで早速オーダー。店内はそこそこの混雑ぶりにも関わらず、うなぎのわりには待たされずに料理が運ばれてきました。

目にも見よ。これが「みわ屋膳」だ!

天ぷら!

うどん!

ひつまぶし!

これに小鉢、漬物、出し汁が付いて「みわ屋膳」だ!

なお、僕は無類の「アンチうどん派」なので、恙無く(つつがなく)うどんをそばにチェンジ。

※ そばはオーダー時にお願いしました。先のうどんは同行者のものです。

天ぷらは抹茶塩で食べるスタイル。

ひつまぶしはシャモジでお茶碗に付けて食べます。一般的に「ひつまぶし」は、

  1. そのまま食べる
  2. 薬味を入れて食べる
  3. お出汁で食べる

の3パターンかと思いますが、

この店ではその大半を、薬味と合わせて出し汁で食べるのがオススメ。

先の「ひつまぶし3形態」の中でも、特に「出し汁で食べるのが一番美味しい」という感覚がイマイチ理解できなかった僕ですが、ここの出し汁は鰹出汁が良くきいており、全体的になんとも言えない一体感がある。

何というか、みわ屋の「ひつまぶし」は料理として完成してるんですよ。

ひつまぶしの「出し汁形態」に一体感を感じたことがない、という方はぜひとも「みわ屋」で食べてみて欲しい。食べれば、多分、この感覚が分かってもらえるから。

あと、ここも重要ポイント。出汁を掛けるときは山椒を入れない方が美味しいです。

なお、あまりに旨すぎて自分の味覚が狂ったのかと疑い、そこそこ遠いのに日を空けて複数回通ってまでして確認しましたが、それでもやっぱり、この店は大当たり。

それでようやく調べて分かった。こちらのお店、「牛まぶし」などを出す店舗を百貨店に出店してるんですね。そりゃ、まぁ、そういう所から声が掛かるのも納得の美味しさ。

写真のとおりテーブル・お盆・お櫃などには年季が入っており、バエる要素はほぼありませんが、その分、非常にお値打ちに食べられる、という事で、仕入れに掛けられる原価なんかも考えると、ぜひとも「うなぎ」が安価な年に行って欲しいお店だなぁ、と思います。

骨せんべいも激しい美味さ

危なく書き忘れるところだった。あと、ここの「骨せんべい」は必ず買うべき!オススメ!

「ふん。うなぎの骨の廃品利用か」などと斜に構えてはいけない。この骨せんべいは味こそ濃い目だがかなり旨い部類。よく売り切れているので運良く買えた方はラッキー。

いつも「おつまみに最高じゃん」と思って持ち帰るも、帰路の車中で食べ尽くしてしまい、酒が飲める夜まで残しておけた試しがない。控えめに言って逸品だ。

<場所>

岐阜県土岐市泉北山町2-13-1 道の駅 志野・織部内「峠の茶寮 みわ屋」

岐阜県瑞浪市に本店があるほか、JR名古屋高島屋の地下食品売り場や、岐阜高島屋、うめだ阪急本店などにも出店しているようです。

なお、執筆時点でひつまぶしが食べられるのはこの道の駅の店舗だけ。

この辺りには窯元も多く、素敵なお皿を買ったり、カスタムオーダーできるお店もあります。磁器・陶器に興味がある方はそういう分野でも楽しめる地域ですので、ぜひ、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

公式サイト:

Hatena Pocket Line

コメントを記入