「Poco X3 GT 5G」で楽天モバイルSIMを使うのに必要な設定

 last update 2021年10月27日

安価なのに Antutu スコア約60万、という超コストパフォーマンスな Android 端末「Poco X3 GT 5G」で、楽天モバイルを安定して使うのに必要な通信周りの設定をまとめておきます。

「Poco X3 GT 5G」で楽天モバイルを安定して使うのに必要な設定

初期状態の「Poco X3 GT 5G」に楽天モバイルの SIM を挿しても、そのままではアンテナピクトは立たず、通信は一切できません。

通信できるようにするには、以下、2つの設定を入れる必要があります。

キャリアチェックの無効化とVoLTEの有効化

「Poco X3 GT 5G」に楽天モバイルの SIM を挿してもアンテナピクトが立たない原因は、VoLTE のキャリアチェックにより VoLTE が無効化されているからです。

将来のアップデートでこの設定は不要になる可能性もありますが、とりあえず、現状、楽天モバイルの 4G に接続するには、ダイヤルアプリから「*#*#86583#*#*」にかけて、

「VoLTE carrier check was disabled」と表示されたら、

Android の「設定」→「SIMカードとモバイルネットワーク」→ SIMカードを選択し「SIMカード設定」画面を開き、「VoLTEを使用」にチェックを入れます。

その後、自動判別された楽天モバイルの APN を選択し、必要ならモバイルネットワークの OFF / ON、再起動をすれば楽天モバイルに接続されるはず。

なお、VoLTE のキャリアチェックにより VoLTE が無効化されている背景には複雑な話があるようですが、とりあえず、この設定を入れないと楽天モバイルの SIM では通信ができない、ということで書いておきました。

「LTE Only」の設定で接続が安定

さて、この設定を入れてパートナー回線エリアと楽天回線エリアの境界へ行くとセルスタンバイ問題が発生。またしてもアンテナピクトが立たず、通信できなくなってしまうことがあります。

が、これについては「LTE Only」の設定を入れることで通信が安定するようになります。

以上、2つの設定を入れれば、少なくとも手元の環境ではモバイルネットワーク周りは常用レベルで安定するように。

巷では、APN 設定で SPN に変更、という情報もありましたが、手元の環境ではこの設定は必要ありませんでした。

「Poco X3 GT 5G」の使用感ですが、確認した範囲では、楽天回線エリアでの SMS 受信も問題ありませんし、かなり重い3Dゲームでも格安スマホとは思えないフレームレートが出る、ということで、技適の問題さえなければ国内でもオススメしたくなる端末、という印象です。

なお、国内で Wi-Fi / Bluetooth などの無線機器を使う場合は原則として技適マークが必要です。短期間の実験目的で技適未取得端末を利用する場合は、総務省の「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」が要求する手続きが必要になりますのでご注意ください。

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この記事へのコメント(1件)

  1. さくちん says:

    2年前

    POCO X3 GTと楽天モバイルで使っており、記載の設定で運用してますがEngineerModeのLTE onlyの設定がいつの間にか初期値に戻り通信できないことがよく起こるのですが筆者さんの端末はそのようなことは無いでしょうか?

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