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オフィスのオープンレイアウト化による生産性・健康面への悪影響が明らかに

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AFP でちょっと前に取り上げられていた以下のニュースですが、大変マトを得ている記事なので、紹介します。

AFPBB News - オープンレイアウトのオフィスは従業員の生産性・健康面に悪影響

特に、オープンレイアウトと5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・躾)が組み合わると、本来、仕事(≒生産性)のための装備品であるはずの机が自由に使えず、かえって生産性を下げてしまいます。

オープンレイアウトは最近流行のレイアウトなのですが、実際に運用している会社でも徐々に、このレイアウトがもたらす様々な問題が顕在化しつつあるようです。

オープンレイアウトを導入できる企業は、先進的な施策をトップダウンで導入する事が可能な、比較的財務的にも余裕がある組織が多いようです。

また、オープンレイアウト導入に際しては、同時に、無線LANインフラを整備し、レイアウトフリー化するケースがあります。その場合、画面の狭いノートPCの利用を強要する形となってしまい、職種にもよりますが、ナレッジワーカーの生産性が劇的に低下してしまいます。

また、ついたてがなくなる事で、縦方向の空間利用効率も下がりますし、風邪も蔓延しやすくなります。実際、風邪がオフィスのシマを渡り歩いていく様子を見た方も多いのではないでしょうか。

衛生面の観点でいえば、会社でもらってきた風邪が自宅の子供や家族にうつるケースもあり、職場の環境悪化が家庭にまで影響する、という事例も多く発生しています。

一方、PC操作が作業の中心となっている現代のオフィスでは、社員同士のコミュニケーション低下が問題となって久しいのですが、直接顔を合わせたほうが早い話とそうでない話とがあり、これは道具を使い分けるべきと思います。

「直接顔を合わせたほうが早い話」であれば、共有の協業用オープンスペースを設置し有効に使わせるべきと思います。また、「そうでない話」に関してはインスタントメッセンジャーやワイヤレスのコミュニケーション手段を導入すべきと思います。

標準的なオフィス電話機は手をふさぎ作業を中断させますし、ファイルのやりとりが多い現代のオフィス環境では、かえって生産性が低いのです。

たとえ、協業スペースにおいて、席を隣同士にしたとしても、具体的なファイルの場所を伝える場合は、インスタントメッセンジャーの方が早いですし、ログも残せます。

また、ホワイトカラーの作業がPC中心になり、社員が何をやっているのかよくわからない、という話もありますが、PCの世界の監視はPCの世界で行うべきと思います。

「オープンレイアウト」という発想は、欧米に比べ、管理職・ナレッジワーカーのITリテラシが低く、使いこなせていないがためのエクスキューズと見てよいでしょう。

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