世界のケータイ圏外事情が見える Amazon Kindle のサービスエリアマップ

日本でも購入できるようになった、話題の電子ブックリーダー「Amazon Kindle」は、無線LANではなく、なんとケータイのインフラ経由で電子ブックをダウンロード購入でき、しかも、月額の基本使用料・通信料が不要という驚きの仕様になっています。

実は、Kindle は世界中をターゲットにしているため、そのサービスエリアマップを見れば、各国の携帯エリア事情や、Amazon が世界中のケータイ通信事業者とローミング契約している様子がわかります。

見出しの画像はエリアマップのキャプチャですが、これを見ると、3G化が進んでいる国、圏外の多い国少ない国が、よくわかります。

Amazon Kindle のサービスエリアマップは以下から。

Kindle with U.S. & International Wireless

マップはホイールでも縮小・拡大できます。

Google マップみたくドラッグ&ドロップで移動できます。

濃い色は3Gエリア。薄い色は EDGE や GPRS のエリアです。

白色部分は圏外か、Amazon がローミング契約していない国、という事になります。

ヨーロッパのエリアを拡大。

スペイン・ポルトガル・イタリア・ノルウェー・オーストリアは3G化が極めて進んでいるようです。

先日、インターネット接続を「国民の権利」とみなすと報道されたフィンランドはローミングされていないのでしょうか。

中近東のエリアを拡大。

イスラエル・アラブ首長国連邦はさすが。

その他は、そもそもローミングしていない国も多そうです。

アフガニスタン駐留米軍の兵士さんが Kindle を使えないというのはちょっとかわいそうな気もします。

アフリカを拡大。

アフリカ経済の優等生、南アフリカはさすがです。主要都市では3Gも使えるようです。

ちなみに、SSL証明書が安い事で一時話題になり、世界第2位の認証機関として君臨する Thawte 社は南アフリカにあります。

タンザニアは3Gの時代になってからエリア整備をはじめたのでしょうか。

極東を拡大。

韓国は恐ろしい事にエリアにスキがありません。これでは圏外を言い訳にできなさそうですね。

日本は山間部にエリアの穴がありますが、ケータイ契約者数の約 95% が 3G ケータイを利用しており(2009年9月現在-TCA発表)、また、サービスエリアの大部分が3G化され、世界有数のケータイ先進国となっています。

NTT法やKDD法で管理・保護されてきた経緯や前身会社を持つ事も関係しているからか、DoCoMo や au のサービスエリアは広く、今では離島の一部までもが3Gエリアとなっています。

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