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【コラム】最近のドコモについて思う事とかとか

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最近のうちにしては珍しいコラムです。

12月7日付けの日経記事で、ドコモ幹部の発言として「来年以降のiPhone導入を考えざるを得ない」との声が紹介され話題になりました。

日経はこれまでも度々、ドコモ版iPhone発売に関する記事を書いており、しかしながら発売に至らなかった経緯があります。

ただし今回は、iPhone 5のFOMAプラスエリアでの技適通過や、ドコモのトライバンドLTEが 2GHz 帯中心に整備されそうな事、北米以外でのiPhone普及率が伸び悩む Apple 側の思惑など、周辺環境が整ってきているのは確かなため、正直な所どうなるかは何とも言えない所です。

ただ、純減だから iPhone を出す。という話になると、色々と思うところがありまして、そもそも今回の純減にいたるまでの経緯についても思うところがあったので、今回は、「最近のドコモに思う事」という事で、ちょっと好きに書かせていただきます。

※本当はドコモ版 iPhone の可能性について書くつもりでしたが、いつの間にか Android 視点の記事になってしまいました…

技術経営的視点を持って諦める選択肢を

ドコモは、いわゆる土管屋となることを避けるべく、ネットワークに機能を持たせたSPモードを推進したり、独自コンテンツ・クラウドサービスによるネットワーク外収入の増加を狙っていますが、今年はそれが裏目に出てネットワークの安定性を損なったり、ゴミアプリてんこ盛りの Android 端末を世にばら撒く結果を招いてしまいました。

国内でもそれなりの数が出ている Nexus 7 を触った方ならお分かりになると思いますが、素の Android というのはそれなりに良くできたものです。

が、しかし、ただの製造業に成り下がりたくない端末メーカーの思惑でアプリがインストールされ、ただの土管屋に成り下がりたくないドコモの思惑でアプリがインストールされ…といつのまにか、1GB RAM ではスムーズなタスクの切り替えもままならない Android 端末が市場に垂れ流されている現状があります。

今後、2GB RAM 機が増えるにつれユーザーの使用感は大きく改善するでしょうが、2012年後半~2013年前半にかけて、1GB RAM 機+ Android 4.x(ICS/JB)がよく使われている間は、この手のアプリてんこ盛り Android 機のせいでユーザーの心証はかなり悪いものになるのではないか。と筆者は危惧しています。

ここで私が重要と思うことは、モバイルという限られたハードウェアの上でどのようなビジネスを作る事ができるのか、という技術経営的な視点です。

経営目標があるとは言え、最近は、細かい感性に訴える性能や品質が重視される世の中ですので、感性を無視したトップダウンの無理強いは、ユーザーから目ざとく嗅ぎ分けられる事に気づく必要があります。

ドコモさんの中核事業は間違いなく通信にまつわる部分です。

上ばかり見て、足元のこの部分を損なってしまっては本末転倒ではないでしょうか。

ユーザーの実使用感を重視し、素のAndroidにできるモードを

もし、ドコモ版iPhoneの発売が検討されており、さらにその際、iPhone にはドコモアプリを入れない、という流れになるならば、ドコモさんにはぜひご検討いただきたい事があります。

それは、プレーンな Android を継続的に発売していただきたい。という事です。

あるいは、簡単な操作で、素の Android、またはメーカーが意図した Android と同様になる設定を用意していただきたいのです。

もし、ドコモさんが付加しているアプリ・サービスが本当に価値あるものであり、かつ、それが端末スペック的に無理のないものなら、ユーザーは、ドコモの付加価値サービスを選択してくれるはずです。

また逆に、付加価値サービス・アプリの出来が致命的に悪かったとしても、それらをオフに出来るなら、ドコモからMNPポートアウトする動機になることは防げると思うのです。

回線の過渡期をフォローする意味でも端末の快適度の確保を

郊外や山間部でのエリアの広さで言えば、ドコモの優位性は今でも揺るぎません。しかし、2GHz帯の Xi への切替えに伴うものなのか、都市部の Xi エリアの一部では FOMA 時代の絶対的なドコモの安心感・安定度が無くなっているのも事実です。(基本的には各社似た問題を抱えてはいるわけですが。)

LTEのネットワークが完成し、然るべき端末を使えば状況は大きく改善すると思われますが、今、現在こういう状況である事と、それがユーザーの使用感に与えている影響というものは、ドコモさんとしても謙虚に感じていただいほうが良いのではないかと思います。

HTC J butterfy 級のスペックが当たり前になってしまえば、今回の記事の内容はあまり気にならなくなりそうなので、時間が解決してくれる問題なのかもしれませんが、ユーザーとしては、今から半年程度の間、端末スペックには気を付けた方が良いのではないか。とも思う昨今です。

という事で、国内キャリアから発売される Android 4.x 端末を買われる方には、2GB RAM 機を買われることをオススメしつつ、筆を置きたいと思います。

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