国内版Google Nexus 10が届いたので触った感想をレビューする

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2月5日に Google Play で国内向け販売が始まった Android タブレット Nexus 10(GT-P8110)のレビューです。

昨年秋の Nexus 7 発売のときは、「注文したのになかなか届かない」という話もちらほらありましたが、今回は日本向けの在庫が潤沢なのか、2日程度で到着した。という報告も多いようです。

※この記事は後日、追記する可能性があります。

※2013/2/9 所感を中心に更新。

Nexus 10 の詳細仕様については、別記事をご覧ください。

気になった所から順に説明していきましょう。

付属品はシンプル

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付属品は、最近のスマートフォン・タブレット同様シンプルです。

保証書と簡単な説明書、ACアダプタ(USB充電器)とUSBケーブルが付属します。

付属ACアダプタの出力は2A

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付属のACアダプタ(USB充電器)は、コンセント部分が分離されたタイプ。

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出力は 5V /2A。100V~240V対応なので海外でも使えそうです。(保証は日本国内のみ)

手持ちのタブレット対応充電器(2.1A出力)+充電ケーブルでも充電できましたが、純正品以外は保証対象外との事です。使う場合は自己責任で。という形になります。

5GHz帯のWi-Fi(802.11a/n)にも対応

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Wi-Fi は、2.4GHz帯だけでなく、5GHz帯 Wi-Fi 802.11a/n (W52/W53/W56)にも対応。

実際にNECの某Wi-Fiルーターとも問題なく5GHz帯で接続し、その後も非常に安定しています。

Nexus 7 の時は2.4GHz帯しか使えず、LAN越しに非常に重いコンテンツを再生するとやきもきする場面もありましたが、この辺りはかなり違いを感じます。

プリインストールアプリは最小限

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プリインストールアプリは Nexus らしくシンプルです。

購入後(Android 4.2.1へのシステムアップデート後)しばらくしてからの RAM の使用状況は「758MB使用中 / 889MB空き」。

2GB RAM 機なので、もう少し多いかと思いましたが、そこまでではありません。しかし、これだけあれば十二分でしょう。

Nexus 7 とのサイズ比較

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サイズは Nexus 7 を2枚並べたよりも一回り小さいくらい。

Nexus 7 を愛用している身には、最初は少し大きく感じますが、縦向きで使っていると Nexus 7 で時々感じた、「もう少し横幅があると読みやすいんだけどなぁ」という感覚から開放され、ゆったりと使えます。

不安定な場所で片手で持つには重いですが、座りながら使うには悪くありません。

ただ、7インチに比べると、スタンドなどの環境整備の重要性は高いと言えるでしょう。

重さは実測で602g

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重さは602~603gでした。ほぼ仕様どおりと言えます。

十分な視野角・高い解像度の液晶

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斜めからでも非常に良く見える液晶で、視野角は Nexus 7 並に確保されていると思います。(写真で見るより実物の方がよく見えると思います。)

解像度の高さもあり、粒状感はほとんど感じず、大変綺麗です。

まっとうなタブレットUIなので、YouTube の画面はこんな感じになります。

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地図のスケール感はこんな感じ。机の上で複数人で見るならこのくらいあると見やすいよね。と思えるサイズと思います。

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また、アプリにもよりますが、画面の広さと閲覧性の高さは、 外部キーボードを使用しての長文入力時の快適さにもつながっていると感じます。

一方で、これは iPad Ratina ディスプレイモデルでも見られる現象ですが、Nexus 10 でもスクロール中の画面に若干の歪みを感じます。

スクロール後は正しく表示されますし、実用上も気にならないと思うので良いのですが、Ratina の iPad でも発生する現象ということで、多分、これが現在の技術×経済的な限界なのかもしれません。

ステレオスピーカーの恩恵

画面両端に細長くステレオスピーカーが配置されており、ステレオ音声ではなかなかのサラウンド感があり、Nexus 7 に比べれば数段良い音に感じます。

ただ、Apple 製品ほど洗練されているか、というとそういうわけでは無いような。

実用的で安心感のある外装

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決して高級品。という風格があるわけではありませんが、普段使いの道具として安心して扱える実用性の高い外装と感じます。

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写真右側のボツボツした部分だけがすべり止めに見えますが、実は左側のすべすべに見える部分もマット素材になっており、手に持った時はむしろこちらの方が滑りにくい印象です。

手にすいつくような素材感のおかげで、ホールド感は良く、安心して持てると感じます。

ただし、平滑な面では滑りやすく、ちょっと角度が欲しいときに適当なものにもたれかけると意外と滑るため、別途スタンドを用意した方が快適です。

その他の装備・機能

前面カメラ(1.9メガピクセル)に加え、背面にはフラッシュ付きのカメラ(5メガピクセル)が搭載されています。

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左側面には充電用の microUSB 端子と3.5mmのヘッドフォンジャック。

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反対の右側面上部には microHDMI。ポツポツしたものはステレオスピーカーです。

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上部左側に電源と音量ボタン。

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マグネット式充電端子。ドックなどで使うのでしょう。

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この他、Nexus 10にはバイブ機能が付いており、一般的な Android スマホ同様、ボリュームを一番下まで下げるとバイブ、さらに下げるとサイレントモードに切り替わります。(Nexus 7 にはバイブはなかったような)

本体の保証は1年

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保証内容はこんな感じ。本体が1年で付属品が6ヶ月の保証。

Antutuベンチマーク

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Antutuベンチマークの結果はトータルスコアが13556。

明細は以下のとおりです。

  • RAM : 2305
  • CPU整数性能:3055
  • CPU浮動小数点性能:2054
  • 2D描画:1471
  • 3D描画:3761
  • データベースIO:565
  • SDカード書込:150
  • SDカード読込:196

それなりに使ってみての感想

これだけの超高解像度液晶を載せているにも関わらず、Cortex-A15世代のSoCである Exynos 5250 を採用している事もあり、全体的に快適と思います。

メモリも超高速、かつRAM容量2GBと余裕があるため、アプリのインストールや起動、タスク切替えは特に速く、それ以外でも純粋な処理系であればストレスを感じる事はほとんどありません。

一方で、Nexus 10に限らない話ですが、解像度で先行する端末に特有の「クセ」のようなものを感じる事はありました。

これは、初期状態のままだと、アプリによってはスクロールなどの画面周りで「もたつき」を感じることがあったよ。ということです。全部のアプリで、というわけではなく、GoogleマップやGoogle Earth、Google+、Chrome、Google検索、ATOKのフリック入力などは概ね快適だったり、と、まちまちではありますが。

画面周りでアレ?っと思う場合は、この端末の場合、「開発者向けオプション(※)」の「GPUレンダリングを使用」にチェックを入れるとかなり改善するケースが多いと思いますので、自己責任にはなりますが試してみても良いかもしれません。

※「開発者向けオプション」は隠しメニューで、「タブレット情報」→「ビルド番号」を連打すると現れます。

開発者向けオプションは不用意に触らない方が良いと言われることもありますが。

使うシーンにより評価が分かれる?

10インチタブレット全体に言えることですが、評価は、「使う場があるかどうか」で分かれそうです。

10インチタブレットはソファや椅子で使う分にはよいのですが、600g前後ということで、7インチクラスの取り回しの良さには敵いません。

その一方で、複数人で同じ画面を見たい時や、あるいは、積極的に見るわけではないけどなんとなく動画などを流しておきたいとき、とか、なんとなくタブレットがあって、気になった事を音声検索でサラッと調べて、タブレットをスタンドに立てて一緒に見る。という用途だと、このサイズは途端に活きて来ると思います。

変な例で恐縮ですが、実際の話として、「そういえば最近 Skyrim の新しい DLC 出たらしいじゃん」という話が出たから → 音声検索で「Skyrim DLC」と検索 → Dragonborn っていうDLCらしいね。と分かる → YouTube の音声検索で「Skyrim DLC Dragonborn Trailer」を検索 → 食卓の上のホルダーに立てて一緒に動画を鑑賞 → へぇ。欲しいねぇ。という流れとか。

伝わりにくくて申し訳ないんですが、この一連の流れをガチャガチャせずに、「簡単なタップ」と「声」だけで済ませられる事と、やはり、Nexus 10 の処理系が非常に速い点が大きいポイントで、まるでCMのワンシーンのように、スムーズでストレスのないGoogle 検索の起動や音声検索ができます。

そのような実用性と、複数人で無理なく見られるこの画面サイズ、そして、先に挙げた実用的な外装と、Android 4.2 のマルチアカウント対応。などが活きる場面を見てしまうと、 私のような 7インチびいきの人間の評価もかなり変わってくるわけです。

一方で、バッテリの持ちを考えると、現時点でここまでの高解像度液晶が必要だっただろうか、という思いもなくはありません。

そういう意味では最高のバランスを擁する芸術的なタブレットか、と聞かれれば、答えはNOのような気はします。

芸術的ではないが、現実的な価格で実用的なタブレット

ただ、このクラスの、しかも実用的なタブレットがこの価格で買える。というお買い得感はありまして、この性能でこのディスプレイでこの価格かよ、とう感じはあります。

とある記事によると、分解して部品を調べた結果、非常にコストパフォーマンスの高い製品だ、という話もあるようですし。

また、たとえば外部キーボードを使って文章入力マシンとして使うと、実は Nexus 7 以上に結構使える。とかとか、買ってから分かる活用方法も結構あったりします。(実は、2月9日の大幅更新は全文を Nexus 10 から書きました。)

競合製品との価格差の「比率」を考えると Nexus 7 のときほど圧倒的な安さではないことや、価格が3万円台後半と、誰もがホイホイ買うものでも無いですが、個人的には、買って良かったタブレットだと感じます。

 

一方、これは Android 全体に言える事でもありますが、タブレット向けに作りこまれたアプリが少ない。という課題はあります。

そういう意味ではファブレットUIを採用した Nexus 7 は面白い位置付けだったわけですが、Nexus 10 ではこの弱点を少なからず感じる場面は出てきます。

ただ、1年前とは状況がかなり変わってきており、Google 謹製アプリの多くや、一部のアプリではタブレットを意識したものも増えました。

また、Android 4.1 から採用された User-installable Keymap だかのおかげもあり、ブログの修正やメール書きなど、外部キーボードを組み合わせての長文入力も単純に「できる」。というレベルを越えて、十分実用的になったと感じます。

 

さて。Nexus 7 を愛用していた管理人がどちらのタブレットをメインに選ぶか、ですが、これは正直悩ましいところです。

私は自分の見ているものを相手にも見せたがるタイプなので、自宅で複数人いるときは Nexus 10 を使いたいですし、ひとりで使うなら Nexus 7 のサイズも捨てがたい。しかし、Nexus 10 の速さは一度触るとなかなか戻れないよなー。とかとか…。

あと、このサイズでこの解像度のディスプレイ。というのは色々と使い道があるので、そこも悩みドコロだったり。

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どうするか、は、もう少し使い込むうちに自然と決まる思いますが、なんだかんだで速さは正義だよね。という気はします。

余談ですが、タブレットはスマホに比べて、燃え上がるようなカスタマイズ欲求がそれほど湧いてこないような気がします。

それは、スマホと違って常に持ち歩くものでは無いから。だと思うのですが、それだけに、取り回しも含め、気軽にパパっと都合よく使える事が大事とも思うわけです。

取り回しについては7インチに比べて環境整備の重要度が高いのも確かで、ケースやスタンド、収納場所や充電場所、外部キーボードなどを整えると印象は変わるんじゃないかなぁ。と思います。

 

最後に、これは関係ないですけど、手に持って使うときは、縦でも横でも中央下部を横からつまむ感じで持つといい気がします。

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